任天堂株復活の兆し、手負いの個人への「傷癒し効果」を期待

7月19日に年初来高値32700円を付けた後、8月1日に20100円まで急落した任天堂(7974)株が9月2日には一時24180円まで回復しました。2日終値は前日比390円高の23820円と、5日移動平均線(2日現在22906.0円)、25日移動平均線(同22132.0円)、75日移動平均線(同19270.7円)全てを上回り、底打ちを鮮明にしています。また、2日のMACD(12日-26日)は446.83、シグナル(9日)は383.87と、ゴールデンクロスしています。このように足元でテクニカル指標の改善が顕著です。

 

思い返せば、今年の春から夏相場は、新興市場やテーマ・材料株相場を主戦場として、信用取引も活用するアクティブな個人投資家にとっては、悪夢のような展開でした。まず、4月21日に1230.82ポイントまで上昇した東証マザーズ指数は6月24日に828.77ポイントまで急落しました。この過程で、バイオやゲーム関連の人気銘柄のナイアガラが連鎖的に発生し、多くの個人が傷つきました。そして、再起をかけた7月初旬の「ポケノミクス相場」も任天堂のナイアガラ発生で、あっという間に終了してしまいました。この結果、さらに手負いのアクティブ個人が増加し、現在に至っていると推察されます。

 

この影響は、東証マザーズの売買代金に見事に反映されています。9月2日の東証マザーズ市場の売買代金は673億円と、活況の目安となる1000億円を8月17日から13営業日連続で割り込みました。なお、ここ最近1000億円を超えたのは8月16日のたった1日だけです。その前は、7月20日から8月15日まで18営業日連続で1000億円割れでした。つまり、7月20日以降ほぼ1か月半にわたり、東証マザーズ市場は、閑散相場が継続し、流動性が枯渇しています。

 

しかしながら、任天堂株が安値からここまで戻して来れば、手負いの個人の傷が癒えてくる効果の発現が期待されます。もちろん病み上がりですから、一気に買いマインドが盛り上がることはないでしょう。しかし、徐々に買い意欲が出てくることは十分期待できるとみています。そうなってくれば、ポケノミクス関連株の出直りに加え、東証マザーズに代表される新興市場への資金流入も将来的に見込めるでしょう。ここまで受けた傷は相当深いため、アクティブの個人の本格的な回復にはまだまだ時間が掛かりそうです。しかしながら、回復の兆候は出始めている、そんな感じがします。

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