3日の海外動向と本日の相場見通し 米国株式相場に方向感なし、日経平均は弱含みもみあい

4日の大阪ナイトセッションの日経平均先物3月物は前日比80円安の28560円、高値は3日17時02分の28720円、安値は4日00時28分の28530円でした。3日のNY ダウは3日続伸、前日比36.12ドル高の30723.60ドルでした。一方、ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落、同2.234ポイント安の13610.543ポイントでした。民主党が財政調整法を活用して単独で経済対策を成立させる手続きを進めていることが好感され、景気敏感株が買われました。また、個人の投機的な売買で一部の株価が乱高下したことを受け、イエレン米財務長官は4日にも規制当局の幹部を集めた会合を開くと伝わったことも買い材料となりました。NY原油先物相場は3日続伸、WTI期近の3月物は前日比0.93ドル高の1バレル55.69ドルでした。NY金先物相場は反発、4月物は前日比1.7ドル高の1トロイオンス1835.1ドルでした。

 

3日のVIX指数は前日比2.65(10.37%)安の22.91でした。また、VIX3Mは同1.79(6.10%)安の27.57で、VIX/VIX3Mレシオは同0.04(4.55%)安の0.83と、5日連続で1を下回っています。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性が大幅に低下しました。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比4.56(3.23%)安の136.59でした。

 

3日の日本では、プット・コールレシオは0.81と前日の1.08から低下しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は109.15と前日の107.01から上昇しました。新高値銘柄数は67、新安値銘柄数は0でした。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は3日現在「上向き」継続です。転換線は「水平」から「下向き」に転換しました。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前の日足よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は「水平」継続です。また、3日現在のMACD(12日-26日)は333.14と前日の326.83から上昇、シグナル(9日)は459.20と前日の488.14から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス126.06と前日のマイナス161.31から上昇し、「売り」継続です。(売り転換は1月26日でした。)なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は5日です。

 

3日のNYダウは小幅続伸したものの、ナスダックは反落するなど、米国株に方向感がありません。このため、本日の日経平均も膠着感の強い「もみあい」となりそうです。想定レンジは28600円±250円程度です。上値は重いとみていますが、5日移動平均線(3日現在28192.10円)を下回らない限り、1月28日や29日のように下値不安が強まることはないでしょう。なお、ソニー(6758)は、3日、2021年3月期の連結純利益が前期比86%増の1兆850億円になりそうだと発表しました。従来予想を2850億円上回り、初めて1兆円を超えます。同社を中心に好業績見込みの企業に短期資金が流入し、株価指数が軟調なもみあいになったとしても、多くの投資家にとっての相場の体感温度が低下し難いと考えています。

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