8日の海外動向と本日の相場見通し リスクオフムード一段と強まる

8日のシカゴ経平均先物3月物は16460円大証比540円安でした。一時19205円まで売られました。NYダウは大幅続落し、前週末比177.92ドル安の16027.05ドルでした。下げ幅は一時400ドルを超えました。原油安を受けエネルギー関連企業の不良債権が膨らむとの懸念が広がり、欧州の大手金融機関株の下落が投資マインドを冷やしました。原油先物相場は3日続落、WTI期近の3月物は前週末比1.20ドル安の1バレル29.69ドルでした。NY円相場は反発、前週末比95銭円高・ドル安の1ドル=115円80~90銭でした。一時、115円17銭と2014年11月12日以来、ほぼ1年3カ月ぶりのドル安・円高水準を付けました。

 

欧米株安、原油安、円高のトリプルパンチです。リスクオフのムードの中、買い物薄の中、売りが優勢な状況が続きそうです。日経平均の想定レンジは1月21日安値の16017.26円~昨日の安値16552.30円です。本日は日本政府の定例の閣議があります。終了後に主要な閣僚が円高をけん制する発言等があれば、ドルの買い戻しのきっかけになるかもしれません。しかし、相当踏み込んだ内容でないと、マインドを改善させることは難しそうです。

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