9日の海外動向と本日の相場見通し 米株式市場でのハイテク株高を好感、日経平均も反発へ

10日の大阪ナイトセッションの日経先物9月物は前日比220円高の23190円、高値は10日04時00分の23240円、安値は9日18時03分の23000円でした。9日のNYダウは4日ぶりに反発、前日比439.58ドル高の27940.47ドルでした。ナスダック総合株価指数も4日ぶりに反発、同293.87ポイント高の11141.56ポイントでした。ここ最近の急落に対して、ハイテク株を中心に押し目買いが入りました。ファイザーが9日、独企業と共同開発中のコロナワクチンの臨床試験の結果次第では早ければ10月にも当局に審査を申請する見通しを示したことや、アストラゼネカに関しても、英紙フィナンシャル・タイムズが9日、来週にも再開させる可能性があると伝えたことが買い材料になりました。NY原油先物相場は5日ぶりに反発、WTI期近の10月物は前日比1.29ドル高の1バレル38.05ドルでした。NY金先物相場は続伸、12月物は前日比11.7ドル高の1トロイオンス1954.9ドルでした。NY円相場は反落、前日比20銭円安・ドル高の1ドル=106円15~25銭でした。

 

9日のVIX指数は前日比2.65(8.42%)安の28.81でした。また、VIX3Mは同2.19(6.38%)安の32.12で、VIX/VIX3Mレシオは同0.02(2.18%)安の0.90と、依然として1を下回っているので米株式相場は良好です。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)<オプション価格を基に計算しますが、目先の相場が上昇する確率を、下落する確率がどれだけ上回っているかを表す。目先の相場が大きく下落する確率が高まると、Skew指数は大きくなる。>は、前日比0.69(0.52%)高の133.20でした。

 

一方、9日の日本では、プット・コールレシオは4.60と前日の4.97から低下しました。(なお、同レシオの7月9日から16日まで、また、7月22日以降の異常値(過去にない値)とも思える数値は、計算上は正しい数値だということです。プット・コールレシオの算出元の1つである国内個別株を対象とするeワラントの取引が停止となっていることや、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で市場のボラティリティが高まっていたことなどの要因から、プット・コールレシオは大きくブレやすいやすい状況となっていたということです。)新高値銘柄数は37、新安値銘柄数は1、東証1部の騰落レシオ(25日平均)は107.86と前日の118.29から低下しました。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は9日現在「上向き」継続です。転換線は「水平」継続です。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上し、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、9月16日です。また、9日現在のMACD(12日-26日)は133.36と前日の155.19から低下、シグナル(9日)は161.83と前日の168.58から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス28.47と前日のマイナス13.39からやや低下し、「売り」継続です。

 

9日の米国株式相場がハイテク株への押し目買いで大幅反発したことを追い風に、本日の日経平均は反発する見通しです。想定レンジは23150円±200円程度です。ですが、ECBが日本時間10日夜、理事会の結果を発表する予定のです。市場では金融政策は据え置くとの見方が多いようですが、多くの投資家は実際の結果を見極めたいとのスタンスを崩しそうもなく、上値は重そうです。一方、 新型コロナウイルスについて、東京都の専門家チームが感染状況の警戒レベルを現在の最も深刻な段階から1段階引き下げる方針を固めたと伝わっていることは下支え材料でしょう。

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