11日の海外動向と本日の相場見通し 米長期金利上昇はIT関連、日経平均にやや逆風

12日の大阪ナイトセッションの日経先物9月物は前日比20円安の22700円、高値は11日22時40分の22940円、安値は12日05時03分の22650円でした。11日のNYダウは8日ぶりに反落、前日比104.53ドル安の27686.91ドルでした。ナスダック総合株価指数は3日続落、同185.53ポイント安の10782.82ポイントでした。IT関連株を中心に利益確定売り圧力が強かったようです。NY原油先物相場は反落、WTI期近の9月物は前日比0.33ドル安の1バレル41.61ドルでした。NY金先物相場は反落、12月物は前日比93.4ドル安の1トロイオンス1946.3ドルでした。NY円相場は3日続落、前日比55銭円安・ドル高の1ドル=106円45~55銭でした。

 

11日のVIX指数は前日比1.90(8.59%)高の24.03でした。また、VIX3Mは同1.12(3.99%)高の29.17で、VIX/VIX3Mレシオは同0.03(4.42%)高の0.82と、依然として1を下回っているので米株式相場は良好です。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)<オプション価格を基に計算しますが、目先の相場が上昇する確率を、下落する確率がどれだけ上回っているかを表す。目先の相場が大きく下落する確率が高まると、Skew指数は大きくなる。>は、前日比1.11(0.81%)安の136.39でした。

 

一方、11日の日本では、プット・コールレシオは19.42と前日の19.32からやや上昇しました。(なお、同レシオの7月9日から16日まで、また、7月22日以降の異常値(過去にない値)とも思える数値は、計算上は正しい数値だということです。プット・コールレシオの算出元の1つである国内個別株を対象とするeワラントの取引が停止となっていることや、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で市場のボラティリティが高まっていたことなどの要因から、プット・コールレシオは大きくブレやすいやすい状況となっていたということです。)新高値銘柄数は41、新安値銘柄数は3、東証1部の騰落レシオ(25日平均)は97.12と前日の89.77からやや上昇し、且つ90%台になりました。同レシオは7月15日まで6日連続で70%台となっていましたが、16、17日と2日連続で80%台になり、20日には90%台を回復しましたが、21日から29日まで再び80%台で推移していましたが、30日、31日には70%台での推移になっていました。そして、8月3日、4日、5日、6日、7日と5日連続で80%台での推移でしたが、11日に90%台となりました。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は11日現在「水平」継続です。転換線は「水平」から「下向き」に転換しました。転換線と基準線は「逆転」状態を継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上しており、「好転」を継続です。また、引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できませんが、直近では6月18日にクロスしたままです。また、11日現在のMACD(12日-26日)は31.56と前日の6.27から上昇、シグナル(9日)は40.12と前日の55.76から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス8.56と前日のマイナス49.49から上昇したものの、「売り」継続です。

 

「ロシア政府がコロナワクチンを承認した」との報道を受け、米国でもワクチンの実用化が近いとの見方が強まっているそうです。ですが、コロナワクチンの早期普及で経済活動の正常化が進むとの思惑から米長期金利が上昇したことで、高PERのIT関連に利食い売りが出ています。これは日本のハイテク株にややネガティブです。結果、日経平均は底堅いものの、上値の重い状況が続きそうです。想定レンジは22700円±250円程度です。

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