17日の海外動向と本日の相場見通し 信用個人の手の内悪化、体感温度の低い相場は継続へ

18日の大阪ナイトセッションの日経平均先物6月物は前日比30円高の27800円、高値は17日17時42分の27820円、安値は17日21時15分の27640円でした。17日のNYダウは3日ぶりに反落し、前週末比54.34ドル安の34327.79ドルでした。一方、ナスダック総合株価指数も3日ぶりに反落し、同50.930ポイント安の13379.048ポイントでした。インフレ懸念の強まりを受け、米長期金利の上昇リスクが意識され、高PERのハイテク株を中心に売りが優勢でした。NY原油先物相場は続伸、WTI期近6月物は前週末比0.90ドル高の1バレル66.27ドルでした。NY金先物相場は3日続伸、6月物は前週末比29.5ドル高の1トロイオンス1867.6ドルでした。NY円相場は3日続伸し、前週末比10銭円高・ドル安の1ドル=109円20~30銭でした。

 

17日のVIX指数は前日比0.91(4.84%)高の19.72でした。また、VIX3Mは同0.88(3.95%)高の23.14で、VIX/VIX3Mレシオは同0.01(0.85%)高の0.85と、1を下回っているため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性は低下しています。Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、同0.70(0.50%)安の138.35でした。

 

17日の日本では、プット・コールレシオは0.42と前日の0.35から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は84.86と前日の80.61から上昇しました。新高値銘柄数は57、新安値銘柄数は170でした。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は5月17日現在「水平」を継続しました。転換線も「水平」を継続しました。転換線と基準線は「逆転」を継続しました。遅行スパンは26日前の日足を下回り続け、「逆転」を継続しました。また、「雲下抜け」を継続しました。また、先行スパンのクロスは、2021年5月31日です。先行スパン2は「水平」を継続しました。また、5月17日現在のMACD(12日-26日)はマイナス361.04、シグナル(9日)はマイナス180.51、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス180.54と、「売り」を継続しました。2021年5月7日に買い転換しましたが、5月11日にあっさりと売り転換しました。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は7日です。

 

米国株安を受け、本日の日経平均の上値は重そうです。想定レンジは27800円±500円程度です。ここ最近までの急落で、戻れば売りたい投資家が多そうです。その一方、下がれば売り方の利益確定の買戻しや、押し目買いが入るでしょう。結果、急騰、急落は起きず、膠着間の強い1日になりそうです。なお、松井証券の17日のマザーズ信用買い評価損益率はマイナス25.17%(前営業日比はマイナス2.70pt)だそうです。新興銘柄中心に信用買い建てを行っている個人の手の内とマインドは相当悪化していることでしょう。よって、個人にとっての相場の体感温度は低い状態が維持される見通しです。

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