来週の相場見通し/日経平均の想定メインレンジは19444.54円~19862.74円

4日のNYダウは3日ぶりに急反発、前日比369.96ドル高の17847.63ドルでした。強い11月の米雇用統計と、ドラギECB総裁の「必要に応じ一段の措置導入する用意」とのコメントが好感されました。シカゴ日経平均先物12月限(円建て)は19710円大証比250円高でした。

 

11月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比21万1000人増と、市場予想の20万人増を上回りました。失業率は5%で前月から横ばいで、民間部門の平均時給は前月比0.2%増でした。15~16日のFOMCでの利上げは確実な情勢でしたが、この今回の力強い雇用統計を受け、「利上げをしても米経済は大丈夫」というムードが強まりました。

 

一方、4日、ドラギ総裁はNYで行った講演で、「必要に応じて将来的に一段の措置を導入できる」と述べました。前日3日のECB理事会での追加緩和が失望され、「ドラギ・ショック」が起きましたが、ドラギ氏が、必要に応じて一段の金融刺激措置を導入する用意があるとの姿勢を示したことは、市場に安心感を与えました。

 

ところで、4日の日経平均は前日比435.42円安の19504.48円と、大幅反落しました。これは、一言で言えば「ドラギ・ショック」です。しかし、4日の米国株の大幅反発を受け、週明け7日の東京株式市場では、日経平均は大幅反発スタートが見込まれます。

 

ちなみに、日経平均は3日と4日とで窓(19660.90円~19862.74円)を空けました。よって、この窓埋めが目先の戻りメドとして意識されるでしょう。一方、目先の下値メドとしては、4日の安値19444.54円が挙げられます。よって、来週の日経平均の想定メインレンジは19444.54円~19862.74円です。

 

来週末11日は、株価指数先物・オプション12月物のメジャーSQです。11月27日時点の裁定買い残は9週連続増加し、金額ベースでは、3兆5983億円と、6月5日時点の3兆7640億円以来、約5カ月ぶりの高水準にまで積み上がったままです。経験則上、ここからさらに裁定買い残がさらに積み上がることはなさそうです。その一方、FOMCを再来週15~16日に控えていることに加え、上値では個人や信託経由の年金売りが出ることが予想されます。このため、来週の日経平均は上値の重い、調整色の強い動きを想定します。

 

日経平均が膠着感を強め、調整するようなら、短期資金はテーマ株・小型材料株に流入する見通しです。「師走相場」での典型的な物色傾向である「餅代稼ぎ」、「材料株の循環物色」が鮮明になるでしょう。そして、具体的な物色テーマ・材料としては、「自動運転」、「育児・子育て」、「介護・介護ロボット」、「人工知能」、「有機EL」、「LED」、「民泊」、「インバウンド」などです。

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