グラフェン関連銘柄

グラフェンとは

グラフェン

炭素原子が平面に結合したシート状の素材。原子が平面に結合しているので厚さは1原子分しかなく非常に薄い。しかし、薄いながらもダイヤモンド以上に炭素同士の結合が強く、平面状での強度はダイヤモンド以上。とても強く、世界で最も引っ張りに強い素材。丈夫で電気伝導度も優れている。

新素材としてカーボンナノチューブ、炭素繊維などが同じ炭素素材として注目されている。カーボンナノチューブはグラフェンを丸めたような素材であり、炭素繊維は化学繊維の炭素化で作られるという違いはあるがいずれも多様な用途が研究され実用化が進められている。

グラフェン関連銘柄一覧

コード 銘柄名 企業情報・業務内容
4401 ADEKA 東京大学の研究グループが開拓した「グラフェンの製造技術に関する特許」の独占ライセンスを取得し、グラフェンの本格的なサンプル提供を開始。本技術は短時間に高い収率で、高濃度かつ高品質なグラフェンが得られる事が特徴。今後は、エネルギーデバイス用の電極や樹脂シート/フィルムのほか、さまざまな分野で用途を拡大し、2020年までに商業生産を目指すという。
4118 カネカ NEDOプロジェクトにおいて、技術研究組合単層CNT融合新材料研究開発機構(TASC)は、組合員であるカネカが中心となって、これまで作製が困難だったナノ炭素材料である高品質多層グラフェンの開発に成功し、大型粒子加速器のビーム形状測定センサー材料として実装されることとなった。カネカはこの材料を製品化し、15年8月から大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)へ販売を開始。これは、多層グラフェンの初めての商品化例。
4205 日本ゼオン NEDOプロジェクトの成果をもとに、産業技術総合研究所が開発したスーパーグロース(SG)法を用いたカーボンナノチューブ(CNT)の世界初の量産工場を完成させ、稼働を開始。高性能キャパシタ、高機能ゴム材料、高熱導電材料等の革新的材料やデバイスへ応用できることから、その需要拡大が見込まれるという
7915 日本写真印刷 グラフェンプラットフォーム株式会社と、英国ケンブリッジ大学のグラフェンインクを用いた、電子デバイスの開発について提携。日本写真印刷は、ケンブリッジ大学のグラフェンインクの特長を踏まえて、保有するインクジェットやスクリーン印刷などの印刷技術と融合させ、自社のタッチパネルを始めとするデバイスを改良、開発するために提携した。また、将来にわたり、プリンテッド・エレクトロニクスの分野にも幅広く適用し、これを基盤技術として、新たなデバイスを模索し開発することも目標にしているという。
8101
GSIクレオス ナノカーボンの代表的な材料であるカーボンナノチューブ(CNT)「カルベール」の先端的な応用開発を行っている。この新材料の開発拠点としてNCDC(ナノカーボン開発センター)を設立し、産学官連携による開発を進め、複合材料、塗料等の分野においてすでに実用化に成功。カップ積層型カーボンナノチューブ(CSCNT)といわれる特異な形状の特徴を活かし、独自開発した技術により、様々な分野で成果をあげている。

グラフェンの課題

グラフェンは薄く、強く、誘電性が高いという優れた素材であることは確かだが新素材ということで課題もある。

  • 形成方法が未確立である為量産化が難しい
  • 任意の加工が難しい
  • 熱伝導率、電気伝導率が高い為に下地の影響を受け易い

メリットも多いがそれがデメリットとして捉えられることもあるのが現在のグラフェンの状況と言える。今後、研究が進みデメリットがなくなっていけばあらゆる場面での活躍が期待されるだろう。

グラフェンの応用が期待される分野

グラフェンは電子誘導度が優れておりトランジスタなどへの応用が期待されている。また、透明で薄く、強度も高いということでスマホやタブレットのタッチパネルとして採用される可能性もある。グラフェンは未だ開発途上ではあるが、非常に夢のある素材であることは間違いない。

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