NAND型フラッシュメモリー関連銘柄

データセンターの需要増加を受け、高帯域幅メモリー(HBM)技術力競争がSSD(Solid State Drive:ソリッドステートドライブ)に移っています。SSDとは、複数のNAND型フラッシュメモリをセットにして作ったデータ保存装置のことです。 電源供給が中断されてもデータが消えず、サーバーから大容量データを保存し、読み取り処理するのに活用されます。SSDは、HDD(Hard Disk Drive)のように回転する円盤に磁気でデータを読み書きする物理的な動作がないため、静音性に優れ、衝撃にも強い点に特徴があります。そこで、NAND型フラッシュメモリ関連の主要銘柄をピックアップします。

コード 銘柄名 材 料
285A キオクシアホールディングス 世界最大級のフラッシュメモリー専業プレイヤー。同社では、BiCS FLASH™における「多層化」以外の方法でもフラッシュメモリーの大容量化を実現している。そのひとつに「多値化技術」がある。「多値化技術」では、「一つ一つのメモリセルに記憶できるデータの量」を増やすことができる。
2134 KOKUSAI ELECTRIC 半導体製造の数ある工程の中で、半導体デバイスの性能を左右する成膜プロセス、トリートメント(膜質改善)プロセスを軸に事業を展開。炭化ケイ素(SiC)パワー半導体に対し、新しい成膜技術を開発する。適応するのはロジックや3次元(3D)NAND型フラッシュメモリーで使われる原子層堆積法(ALD)技術。
9880 イノテック 商社型ビジネスから自社製品ビジネスへの転換を図っている。同社はNANDフラッシュメモリー向けを扱っている。日本ではキオクシア(285A)が製造しており、同社にとって販売額が最大の納入先。自社開発製品であるRETSETは、NANDフラッシュメモリーだけでなく高速IF仕様NANDなどに対応するコンベンショナルテスター。
6855 日本電子材料 半導体検査用プローブカード国内トップシェアのメーカー。主力製品「アドバンストプローブカード(Mタイププローブカード)」は、半導体ウエハー上につくられたマイクロチップを同時に多数測定することに優れている。スマートフォンにも搭載されているDRAMやNAND型フラッシュメモリー等の検査に使われている。
4186 東京応化工業 半導体回路を描くために使用される感光性物質フォトレジスト分野では、世界最大手。フォトレジストについては、AI投資を背景に、HBM、GPU、NAND型フラッシュメモリーの3分野で需要が拡大している。2030年代には半導体材料にとどまらず、電子材料企業としての成長を目指している。
6871 日本マイクロニクス 世界第3位のプローブカード・メーカー。プローブカードは、用途別に、DRAMやNANDフラッシュメモリーなどデータ記録を目的とした半導体メモリー向けと、それ以外(例えばマイクロプロセッサやロジックICなどは演算を目的とする)のノンメモリ向けに大きく分かれ、同社はメモリー向け(プローブカード売上高の約80%)に強い。
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