今週の相場見通し 日経平均は売り物をこなしながらの「ジリ高」がメインシナリオ

今週の日経平均は前週末の8月の米雇用統計を受けたNY市場が、株高・ドル高で反応したことが素直に好感され、堅調スタートが見込まれます。

 

3日の大坂ナイトセッション日経平均先物9月物は前日比180円高の17120円、高値は2日23時42分の17170円、安値は2日21時30分の16860円でした。2日のNYダウは続伸、前日比72.66ドル高の18491.96ドルでした。一時、同125.46ドル高の18544.76ドルを付けましたが、伸び悩みました。8月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月から15.1万人増と、増加幅は7月から鈍化し、市場予想の18万人程度の増加を下回りました。これで、9月の追加利上げ観測が後退し、好感買いが入りました。しかし、ゴールドマン・サックスが9月の利上げの確率を従来の40%から55%に上げたことや、5日がレーバー・デーで、米株式市場は休場となるため、ポジション調整の売りが出て、上値を抑えました。そして、NY円相場は1ドル=103円95銭~104円05銭の75銭円安・ドル高でした。

 

今週の日経平均のメインレンジは、26週移動平均ベースのボリンジャーバンドプラス1σ(2日現在16926.05円)~プラス2σ(同17417.01円)です。「バンドウォーク」するとみています。ただし、日銀によるETF買い入れで、日経平均のボラティリティーは低位安定する可能性が高いため、ボリンジャーバンドの「スクイーズ」は継続し、「エクスパンション」する可能性は低いとみています。「エクスパンション」するためには、想定を超えた好悪材料の出現が必要でしょう。よって、今週の日経平均に関しては、上方向を予想するものの、急騰はなく、売り物をこなしながらの「ジリ高」がメインシナリオです。

 

なお、52週移動平均線(2日現在17271.32円)を今週末に上回るようなら、多くの投資家のマインドは相当明るいものに変化する見通しです。なぜならそれは、過去1年間の買い方の平均買いコストを上回ることを意味するからです。過去1年間の平均的な買い方のポートフォリオが「評価損」状態から「評価益」状態に転換するならば、当然、彼らのマインドも大幅に改善するはずです。そして、物色意欲も徐々に回復してくるでしょう。そうなると、相場は下がり難く、上がり易くなります。結果、多くの投資家の戦略は、従来の「戻り売り」から「押し目買い」に変化することでしょう。

 

一方、下値に関しては、当面は26週移動平均線(同16427.48円)や13週移動平均線(同16203.34円)が強力なサポート(押し目限界)として機能する見通しです。ですが、今週は余程の悪材料が飛び出さない限り、26週移動平均線に接近する場面はないと考えるため、メインレンジ下限は26週移動平均ベースのボリンジャーバンドプラス1σに設定しました。万が一、下振れしても前週の安値(8月29日の16616.65円)程度が限界とみておけばよいのではないかと考えています。なぜなら、日経平均がジリ高を続け、ここ最近の高値圏にあるため、現状苦しいのは「売り方」です。よって、今週の日経平均は下振れリスクより、上振れリスクの方が大きいとみているからです。

カブ知恵厳選おすすめ投資顧問

カブ知恵スタッフが実際に登録し、情報提供を受けている投資顧問をピックアップ!短期取り組みに強い投資顧問、材料株に強い投資顧問、人気テーマをいち早く配信する投資顧問、ファンドなど機関の取り組み状況を配信する投資顧問、狙い目IPO銘柄を教えてくれる投資顧問、それぞれに特徴やメリットがあります。基本的な情報配信はメルマガ登録だけの無料で受け取ることができますので試してみるといいでしょう。おすすめです。

コメントを残す

CAPTCHA


サブコンテンツ

このページの先頭へ