３日の海外動向と本日の相場見通し リスクオフムード強まる、日経平均は軟調
４日の大阪ナイトセッション日経平均先物12月物は前日比180円安の23150円、高値は始値の23320円、安値は３日23時50分の22900円でした。３日のＮＹダウは３日続落、前日比280.23ドル安の27502.81ドルでした。ナスダック総合株価指数は同47.344ポイント安の8520.643でした。米政府が15日に対中制裁関税「第４弾」の発動に踏み切るとの見方が強まり、売り圧力が強まりました。また、２日にトランプ大統領がブラジルやアルゼンチンから輸入する鉄鋼などに追加関税を課す考えを示したことや、ＵＳＴＲが24億ドルの仏製品に最大100％の制裁関税を検討すると発表しことも悪材料視されました。NY原油先物相場は続伸、ＷＴＩ期近の20年１月物は前日比0.14ドル高の１バレル56.10ドルでした。NY円相場は３日続伸、前日比30銭円高・ドル安の１ドル＝108円60～70銭でした。
米政府が15日に中国製品のほぼ全てに対象が広がる制裁関税「第４弾」の発動に踏み切るとの見方も強まっています。というのは、トランプ米大統領は３日、「中国との合意を大統領選挙後まで待つのは良い考えだと思う。」などと述べ、中国と貿易合意に至るのが１年後になっても構わないとの姿勢を示唆したからです。また、ロス米商務長官は３日、15日の期限が来ても何も変わらなければ、中国製品に追加関税を課す計画を実行すると述べています。このような状況を受け、市場ではリスクオフムードが強まっています。このため、本日の日経平均は軟調推移が見込まれます。想定レンジは23150円±250円程度です。
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