11日の海外動向と本日の相場見通し 日経平均の下値は堅いが、連休の谷間で上値も重そう

11日のNYダウは反落、前日比7.10ドル安の31430.70ドルでした。ナスダック総合株価指数は反発、同53.240ポイント高の14025.774ポイント、S&P500種株価指数は同6.50ポイント高の3916.38ポイントと、両指数とも過去最高値を更新しました。民主党のペロシ下院議長は11日の会見で、現行の失業保険の増額措置が切れる3月中旬までに対策を成立させる見通しを示したことや、バイデン政権が、自動車生産に影響を及ぼしている半導体不足への対策をまとめる方針を示したことなどが買い材料となりました。NY原油先物相場は9日ぶりに反落、WTI期近の3月物は前日比0.44ドル安の1バレル58.24ドルでした。NY金先物相場は5日ぶりに反落、4月物は前日比15.9ドル安の1826.8ドルでした。NY円相場は続落、前日比15銭円安・ドル高の1ドル=104円70~80銭でした。

 

11日のVIX指数は前日比0.74(3.37%)安の21.25でした。また、VIX3Mは同0.27(0.98%)安の27.22で、VIX/VIX3Mレシオは同0.02(2.41%)安の0.78と、11日連続で1を下回っています。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性が大幅に低下しました。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比1.73(1.24%)安の137.60でした。

 

10日の日本では、プット・コールレシオは0.22と前日の0.19から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は124.50と前日の124.12から上昇しました。新高値銘柄数は84、新安値銘柄数は0でした。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は10日現在「上向き」から「水平」に転換です。転換線も「上向き」から「水平」に転換です。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前の日足よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は「水平」継続です。また、10日現在のMACD(12日-26日)は464.40と前日の426.83から上昇、シグナル(9日)は365.78と前日の367.44から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)は98.62と前日の59.39から上昇し、「買い」継続です。(買い転換は2月9日でした。)なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は4日です。

 

米国株は強いとはいえ、日経平均もこれまでそれなりに上昇したため、連休の谷間の本日は、利益確定売りが優勢でしょう。しかし、担ぎ上げられた売り方や、出遅れた投資家の買い意欲は強いはずです。このため、下値は相当堅いとみています。ただし、日経平均の水準自体がここまで高くなったため、1%の変動でも約300円です。このため、多少売り物がちになれば、300円~400円安程度の瞬間的な下落は想定しておく必要があるとみています。日経平均の想定レンジは29500円±300円程度です。物色面では、バイデン政権が、自動車生産に影響を及ぼしている半導体不足への対策をまとめる方針を示したため、日本でも半導体関連が人気化しそうです。

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