10日の海外動向と本日の相場見通し 米株安、特にハイテク株下落を嫌気する展開

 

11日の大阪ナイトセッションの日経平均先物6月物は前日比300円安の29270円、高値は10日21時09分の29560円、安値は11日05時02分の29240円でした。

 

10日のNYダウは6日ぶりに反落、前週末比34.94ドル安の34742.82ドルでした。ダウは午前中に一時313.80ドル高の35091.56ドルを付け過去最高値を上回りましたが、ハイテク株への売りが止まらなかったため、午後に急速に伸び悩みました。ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落、同350.379ポイント安の13401.858ポイントでした。米長期金利が再び1.6%台に上昇したことが、ハイテク株の売り材料でした。NY原油先物相場は続伸、WTI期近の6月物は前週末比0.02ドル高の1バレル64.92ドルでした。NY金先物相場は4日続伸、6月物は前週末比6.3ドル高の1トロイオンス1837.6ドルでした。NY円相場は4日ぶりに反落、前週末比25銭円安・ドル高の1ドル=108円80~90銭でした。

 

10日のVIX指数は前週末比2.97(17.80%)高の17.80でした。また、VIX3Mは同1.61(7.74%)高の22.40で、VIX/VIX3Mレシオは同0.07(9.33%)高の0.88と、1を下回っているため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性が大幅に低下しています。Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、同3.04(2.09%)安の142.72でした。

 

5月10日の日本では、プット・コールレシオは0.14と前日の0.17から低下しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は90.80と前日の84.49から低下しました。新高値銘柄数は117、新安値銘柄数は27でした。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は5月10日現在「水平」を継続しました。転換線は「上向き」を継続しました。転換線と基準線は「逆転」を継続しました。遅行スパンは26日前の日足を上回って、「好転」に転換しました。ただし、引き続き「雲の中」で推移しています。また、先行スパンのクロスは、2021年5月31日です。先行スパン2は「水平」を継続しました。また、5月10日現在のMACD(12日-26日)はマイナス54.76、シグナル(9日)はマイナス90.11、ヒストグラム(=MACD -シグナル)は35.35と、「買い」を継続しました。買い転換は2021年5月7日でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は6日です。

 

前週末7日に一時、1.5%を割っていた米10年物国債利回りは、10日は前週末比0.02%高の1.60%でした。これは高PERのハイテク株への悪材料で、この流れは本日の東京株式市場にネガティブに作用する見通しです。日経平均の想定レンジは29250円±300円程度です。

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