7月10日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

<本日の注目銘柄>

三菱HCキャピタル(8593)

増配と堅調な業績が注目ポイントです。2024年3月期の連結業績予想は、旅客需要の回復を背景とした航空セグメントの事業伸長などを見込む一方、前期において計上した税金費用の減額効果の剥落に加え、「10年後のありたい姿」の実現に向けた投資や既存事業領域の再構築・再定義に係る費用などの計上もあることから、前期比での増加幅は限定的となり、親会社株主に帰属する当期純利益は1200億円(前期比3.2%増)を計画しています。また、2024年3月期の1株当たり年間配当金は前期比4円増配の37円(中間:18円、期末:19円、業績予想に対する配当性向は44.3%)と予想しています。

 

投資と既存事業領域の再構築・再定義については、具体的には、DX や人的資本など、将来に向けた投資が一つ。「ビジネスモデルの進化・積層化」を進めて 2025 中計の純利益 1,600 億円を達成するための投資と考えています。もう一つは「足場固め」に係る費用です。低収益資産の入れ替えや事業構造改革に充てていく費用です。

 

効果という観点では、2025 年度の純利益 1600 億円に向けた先行投資や構造改革的な意味合いで、100 億円近いコストをかけていくという意味です。2023 年度の純利益予想 1200 億円から 2025 年度の 1600 億円まで駆け上がる計画ですが、「種まき」と「足場固め」による先行投資や構造改革をもってそれらを確保するものです。2024、25 年度の 2 年間で 1600 億円までに収益力を伸ばしていくための費用の位置付けです。

 

 

<本日の監視銘柄群>

GRCS(9250)、カルナバイオサイエンス(4572)、免疫生物研究所(4570)、AeroEdge(7409)

 

<前日の東京株式市場>

7日の日経平均は前日比384.60円(1.17%)安の32388.42円と大幅に4日続落しました。5日移動平均線(7日現在33135.20円)、25日移動平均線(同32944.09円)を下回っています。一方、75日移動平均線(同30342.88円)は上回っています。8日の大阪証券取引所における日経平均先物9月物の夜間取引終値は前日50円安の32380円、高値は8日02時14分の32670円、安値は7日16時45分の32200円でした。7日の騰落レシオ(6日移動平均)は64.60%でした。新高値銘柄数は38、新安値銘柄数は58でした。また、MACD(12日-26日)は388.64、シグナル(9日)は567.37でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス178.73でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は6日です。ちなみに、当社の「大底確認10項目」のうちが3つ(前日は1つ)が点灯している状況です。

 

<前日の米国金融市場>

7日のNYダウは3日続落し、前日比187.38ドル安の33734.88ドルでした。ナスダック総合株価指数も3日続落し、同18.33ポイント安の13660.72ポイントでした。6月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比20万9000人増と、市場予想の24万人増に届かず、4月と5月の増加幅も下方修正されました。これは好材料でした。しかしながら、平均時給の伸び率は前月比0.36%と、市場予想の0.3%を上回り、失業率が3.6%と前月の3.7%からやや低下したことが、嫌気されました。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い07%で取引を終えました。一時は4.09%と3月上旬以来の水準に上昇する場面がありました。

 

<本日の東京株式市場の見通し>

7日の米国株が軟調でしたので、本日の東京株式市場も上値の重い展開となる見通しです。なお、6月第4週(26~30日)、海外勢は先物を5013億円売り越しました。現物株との合算では1971億円の売り越しでした。これまでの日本株上昇の牽引役だった海外勢の買いが一服したことで、中長期的な上昇相場における、健全な調整局面に入ったと可能性が高まったとみています。

 

<日経平均テクニカル分析>

日経平均については、5日移動平均線自体が2日連続で下降中です。本日以降、5日移動平均線が上向きに転じるためには、本日終値が7月3日の33753.33円を上回る必要があります。

 

4月17日から7月7日まで、25日移動平均線が、57日連続で上昇しています。本日、25移動平均線が下向き転換するには、終値で6月5日の32217.76円を下回ることが必要です。

 

ちなみに、5日移動平均線を基準の先行きを判断すると、ダマシが多いので、今後に関しては、「日経平均が25日移動平均線を下回り、且つ、25日移動平均線自体が下向きの状況」に変化すると、「本格的な調整入りのサイン」と考えています。

 

7日の東証グロース市場指数は前日比2.17p(0.22%)高の1002.97pでした。5日移動平均線(7日現在1022.66p)、25日移動平均線(同1027.67p)を下回っています。一方、75日移動平均線(同979.12p)は上回っています。5日移動平均線は、2日連続で下降中です。本日、上向きに転じるには、7月3日の1040.07pを上回る必要があります。25日移動平均線は26日連続で上昇しています。本日下向きに転じるには、6月5日の988.70pを下回る必要があります。

 

東証グロース市場指数の25日移動平均線が、6月2日に上昇転換しました。短期資金の流入が期待できる状況に変化しました。目先は、本格的なリバウンドの発生を想定しています。ただし、25日移動平均線自体が下向きに転じるようだと、調整色が強まる可能性が高まります。そうなったら、下落を警戒する必要があります。

 

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