8月31日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録

<本日の注目銘柄>

ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)

2023年8月29日開催の取締役会において、株式会社ワイエスフーズの発行済株式70%を取得し、子会社化することについて決議しました。これが注目ポイントです。また、政府が、経済産業省が設置した従来の計800億円の基金に加え、新たな基金を設けたうえで「新規輸出先の開拓」や「国内加工体制の強化」などの、追加の水産事業者支援策対策を検討しているとの報道も注目ポイントです。

 

ワイエスフーズは、北海道茅部郡森町に本社及び工場を構え、主に噴火湾沿岸で漁獲されたホタテの加工を行う企業です。噴火湾地域では最大規模のホタテ加工設備及び保管設備を保有しており、買参権(漁協から直接水産物を購入する権利で、新規で取得することは困難)を持つ漁業協同組合から仕入れたホタテを加工し、主に国内の水産卸売企業や中国の水産加工企業へ販売しています。

 

ヨシムラ・フード・ホールディングスの子会社であるマルキチは、オホーツク海沿岸の漁業協同組合の買参権を所有しており、オホーツク海沿岸で漁獲されるホタテの調達が可能です。ワイエスフーズがヨシムラ・フード・ホールディングスグループに参画することで、ヨシムラ・フード・ホールディングスグループは、北海道産ホタテの2大産地である噴火湾沿岸とオホーツク海沿岸からホタテを安定的に調達する権利を獲得できることになります。

 

なお、中国が日本産水産品の輸入を停止したことにより、ワイエスフーズグループの中国向けの売上高が減少する等、一時的な業績への影響は考えられますが、世界で評価が高まる日本産ホタテの需要が減少することは考えにくく、中長期的な業績への影響は限定的であると、ヨシムラ・フード・ホールディングスは考えています。また、中国の輸入停止によりホタテの相場価格が下落することも考えられますが、ワイエスフーズ及びマルキチは大規模かつ高性能な冷凍保管設備を保有しており、冷凍ホタテの賞味期限は2~3年であることから、市況が改善するまで在庫を維持できる体制が整っています。加えて、ヨシムラ・フード・ホールディングスがワイエスフーズの連結を開始する際、在庫単価を市場価格に基づき適正に評価替えすることで、連結後の損益が悪化しないよう対応することも検討しています。また、日本政府及び東京電力は、本件により損害を被った水産関連企業への補償を表明しており、損害が発生する場合には補償金の受領に向けて手続きを進めていきます。なお、本件取得にあたり必要となる資金(取得価額の概算額60.60億円)は、銀行借入により賄う予定としています。

 

<前日の東京株式市場>

30日の日経平均は前日比106.49円(0.33%)高の32333.46円と3日続伸しました。5日移動平均線(30日現在32128.38円)、25日移動平均線(同32262.15円)、75日移動平均線(同32250.10円)全て上回っています。31日の大阪証券取引所における日経平均先物9月物の夜間取引終値は前日比130円高の32410円、高値は31日05時16分の32410円、安値は30日18時19分の32200円でした。30日の騰落レシオ(6日移動平均)は189.66%でした。新高値銘柄数は198、新安値銘柄数は4でした。また、MACD(12日-26日)はマイナス103.60、シグナル(9日)はマイナス190.73でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)は87.13でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は4日です。ちなみに、当社の「天井確認10項目」のうちが4つ(前日も4つ)が点灯している状況です。

 

<前日の米国金融市場>

30日のNYダウは4日続伸し、前日比37.57ドル高の34890.24ドルでした。ナスダック総合株価指数も4日続伸し、同75.55ポイント高の14019.31ポイントでした。8月のADP全米雇用報告は、非農業部門の就業者数の増加幅が前月から半減し、予想も下回りました。2023年4~6月期の実質GDP改定値も前期比2.1%増と、速報値の2.4%増から低下しました。これら景気減速を示唆する指標の発表を受け、FRBが9月に利上げを一時停止するとの見方が強まり、株式が買われました。

 

<本日の東京株式市場の見通し>

30日の米国株高を好感した買いが先行し、本日の日経平均は堅調に推移する見通しです。ただし、買い一巡後は、本日、中国の8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が公表され、9月1日には8月の米雇用統計が発表される予定のため、戻った場面では、利食い売りや、やれやれ売りが出る見通しです。おそらく、相場の方向性が出るのは、夏季休暇明けの海外勢が本格的に市場に回帰する、9月4日のレイバーデー明けになるとの見通しに変更はありません。なお、8月18日の31275.25円で短期的に底入れしたとはみています。

 

<日経平均テクニカル分析>

日経平均については、5日移動平均線は6日連続で上昇しました。本日以降、5日移動平均線が下向きに転じるためには、本日終値が8月24日の32287.21円を下回る必要があります。

 

25日移動平均線は、19日連続で下降しました。本日、25移動平均線が上向き転換するには、終値で7月26日の32668.34円を上回ることが必要です

 

日経平均は25日移動平均線を上回りましたが、「日経平均が25日移動平均線を上回り、且つ、25日移動平均線自体が上向きの状況」になっていませんので、調整が継続しているとみています。

 

30日の東証グロース市場指数は前日比4.20p(0.43%)安の972.31pでした。5日移動平均線(30日現在961.55p)、25日移動平均線(同962.73p)は上回っています。一方、75日移動平均線(同986.17p)は下回っています。5日移動平均線は、6日連続で上昇しています。本日、下向きに転じるには、8月24日の950.12pを下回る必要があります。25日移動平均線は31日連続で下降しています。本日、上向きに転じるには、7月26日の983.56pを上回る必要があります。

 

今後、「東証グロース市場指数が25日移動平均線を上回り、且つ、25日移動平均線自体が上向きの状況」に状態に変化するまでは、調整が続くとみています。

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