10日の海外動向と本日の相場見通し ドラギ氏のさらなる利下げ否定で、「マジック効果」はご破算

10日、ECBは、政策金利をゼロ%に引き下げ、中銀預金金利のマイナス幅も拡大し、マイナス0.4%にし、また、域内の国債などを買い入れる量的金融緩和についても毎月の買い入れ額を800億ユーロとこれまでの600億ユーロから200億ユーロ増やすなどの、市場の事前想定を超える規模・内容の追加の金融緩和策を決めました。これを受け市場は、株高・ユーロ安で反応しました。しかし、ドラギ総裁が理事会後の記者会見で、「さらなる利下げの必要は想定していない」と述べたことが嫌気され、為替市場でユーロが買い戻され、欧州株が下落に転じ、米国株にも売りが波及しました。

 

10日のシカゴ日経平均先物6月物(円建て)は16545円大証比165円安でした。NYダウは反落、前日比5.23ドル安の16995.31ドルでした。一時、178.5ドル安まで売り込まれましたが、取引終了にかけて買い戻され、下げ幅を大幅に縮小させました。NY原油先物相場は反落、WTI期近の4月物は前日比0.45ドル安の1バレル37.84ドルでした。「イランが協議に参加しないため、20日の会合は実現しない可能性が高い」と伝わったことが嫌気されました。

 

「ドラギ・マジック」の効果が一瞬で終わったため、一時114円44銭を付けたドル/円は1ドル=113円台前半の推移となっています。この結果、日足チャートでは、10日は25日移動平均線(10日現在113円58銭)が強力に抵抗しました。ドル/円が25日移動平均線を下回っている限り、日経平均の上値は重い状態が続く見通しです。本日の想定レンジは25日移動平均線(10日現在16325.12円)~5日移動平均線(同16840.76円)です。本日はメジャーSQです。SQ値を上回って推移するようなら5日移動平均線を目指し、下回って推移するようなら25日移動平均線を目指すことになるとみています。

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