「エヌビディアの決算発表通過後の日本株の調整一巡を期待」

日経平均の上値の重さが顕著です。5月20日の高値は39437.16円、終値は39069.68円でした。高値から367.48円押しました。21日の高値は39346.15円、終値は38946.93円でした。この日は高値から399.22円押しました。前日比では、276.47円高から122.75円安とマイナス転換し、39000円大台も割り込みました。

 

日経平均の21日の終値は38946.93円と、25日移動平均線(21日現在38330.13円)は上回っているものの、25日移動平均線は4月5日以降30営業日連続で下降しています。今後、日経平均が25日移動平均線を上回り、且つ、25日移動平均線自体が上向きに転じるまでは、上値の重い状況が継続するとみています。足元の日経平均の上値が重くなっている主因は、22日のエヌビディアの決算発表を見極めたいと、多くの投資家が様子見を決め込み、上値追いを控えているためと説明されています。

 

ですが、米国株式市場は極めて強い動きを続けています。21日のNYダウは反発し、前日比66.22ドル(0.16%)高の39872.99ドルでした。NYダウに関しては、17日の終値が40003.59ドルと、15日以来となる過去最高値を更新し、終値ベースで史上初の4万ドル台となりました。また、21日のナスダック総合株価指数は続伸し、同37.75ポイント(0.22%)高の16832.62ポイントと、連日で最高値を更新しました。そして、S&P500種株価指数も、15日以来の最高値更新となりました。このように、米国市場もエヌビディアの決算発表を控えているにもかかわらず、非常に強い動きとなっており、日本株のような上値の重さが微塵もありません。

 

このため、現在の日本株の弱さについては、エヌビディア以外の日本独自の上値圧迫材料があるとみておく必要がありそうです。結論から言えば、1月から3月までの実質GDP伸び率が前期比で年率換算2.0%減と2四半期ぶりにマイナスになるなど日本経済のマクロ環境がよくないこと、主力企業の今期の業績見通しが保守的であること、円安・物価高にもかかわらず賃金の上昇が追いついていないこと、このような状況にもかかわらず日銀が金融正常化を急ぐ雰囲気が強まっていること、そして、信用買い残が高水準に積み上がっていること、などが日本独自の悪材料と認識しています。いずれにせよ、エヌビディアの決算発表を通過後、日本株も米国株同様に、強い動きを取り戻し、現在の調整を終了させることができるか否かに注目しています。今後に関しては、定額減税などで家計所得の伸びが物価上昇を上回る状況に転換するとの見方が強まり、日経平均が上値をトライする展開になっていくことを期待したいと思っています。

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