不妊治療関連銘柄

金融庁が不妊治療向け保険解禁で不妊治療関連銘柄に注目

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金融庁が2016年2月に正式決定した「不妊治療向け保険」の解禁がいよいよ4月より行われる見通しとなった。

不妊治療を望む夫婦は増加傾向にあるものの、保険適用外の治療は数十万円~百万円以上を自己負担しなければならず、経済的負担も大きかった。

今回、不妊治療向け保険が解禁されることで人工授精や体外受精といった高額な不妊治療も受けられ易くなると見られる。これにより不妊治療関連銘柄、不妊治療関連企業が注目を集めることとなりそうだ。

少子化に歯止めが掛からない日本。1億総活躍社会を実現する為にも今回の不妊治療向け保険の解禁を足がかりに対策を進めたい思惑があるだろう。

今後は不妊治療への健康保険適用範囲の拡大、助成金の拡充などといった政策も期待される。いずれも不妊治療関連銘柄にとっては追い風となるはずだ。

不妊治療関連銘柄一覧

コード 銘柄名 企業情報・業務内容
2369 メディビックグループ 子会社の株式会社アニマルステムセルは再生医療技術を用いた不妊・繁殖障害改善に関する特許を出願中。ヒトにおける不妊治療への貢献は勿論のこと、ヒト以外の哺乳類動物においては絶滅危惧種の保護にも役立つのではないかと期待されている。
3199 綿半ホールディングス 子会社のミツバ貿易株式会社にて、不妊治療薬の原薬製造を行っている。
4514 あすか製薬 不妊治療に使われるプロゲステロン(黄体ホルモン)と呼ばれる女性ホルモンの製造へ新たに参入。これまで病院内の医師や薬剤師が行っていた「院内製剤」では不妊治療の増加に伴う需要の拡大に対応しきれないということで同社が名乗りを上げる格好となった。
4554 富士製薬工業 黄体機能不全による不妊症治療のための「ルトラール」や排卵障害や体外受精のための排卵誘発剤の「クロミッド」「HMG筋注用」「フォリルモンP注」、子宮内膜症治療に使用される「ブセレキュア」「ナファレリール」など、数種類の不妊症治療薬を製造。不妊治療の製薬会社では日本トップクラス。
6071 IBJ  不妊治療医院「あいだ希望クリニック」との業務提携を行う。事業の柱は婚活サービスとなるが、結婚後のサポートまでをトータルで事業展開することで顧客の安心を確保。婚活市場でのシェア拡大を狙う。

政府が行う不妊治療助成金制度

少子化対策として不妊治療には助成金制度も設けられている。

所得制限(世帯所得730万円未満)、16年度からは年齢制限(女性は42歳まで)もあるが、初回15万円までだった費用は倍の30万円まで増額となり、不妊治療への最初の一歩を踏み出し易くなったと言える。

また、男性側に要因のある場合の費用負担も助成されることとなり、こちらも不妊治療を検討する夫婦にとっては歓迎される内容となる。

ただ、16年度より導入の女性側に対する年齢制限がどういう反応を生むかは未知数のところがある。

いずれにせよ、政府も少子化対策として、不妊治療には力を入れる必要があると考えているのは確かだろう。

こういった政府の助成金修正案も不妊治療関連銘柄にとっては好材料と見て良いはずだ。

不妊治療関連銘柄の今後

不妊治療には薬物治療と手術の二つがある。まずは不妊治療薬を投薬しホルモンバランスを整えるなどをして治療を行う。それでも結果が出なければ人工授精、体外受精といった手術も検討する必要が出てくるだろう。

現時点で不妊治療関連銘柄と言えば投薬関係、バイオ関連銘柄が筆頭となっている。政府の助成金拡充、金融庁による不妊治療向け保険の解禁などで創薬企業が注目を集めているが、今後は実際の手術、不妊診療を行う病院などと関連の深い銘柄も物色されてくるかもしれない。

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