VR関連銘柄
VR(仮想現実)とは
Virtual Reality(バーチャル・リアリティ)日本語では「仮想現実」と呼ばれる。コンピュータによって作り出された人工的な現実世界を指し、3D技術が発達した現在ではVR技術もよりリアルなものとなってきている。
VRはリアルな現実世界感を映し出す映像技術であり、航空機などの訓練シミュレーションや医療現場の手術訓練シミュレーションなどへの活用が期待されている。また、エンターテイメントとしては3D映画を更にリアルにしたものや、VR技術を駆使したゲームなどが既に出始めている。
2016年8月7日以下の項目を追記
2016年11月3日以下の項目を追記
目次
VR関連銘柄一覧
コード | 銘柄名 | 企業情報・業務内容 |
6731 | ピクセラ | AR(拡張現実)/VR(仮想現実)事業への本格的な参入にあたり、AR/VR事業発表会を行うなど、この分野の積極参入を明言している。サービスとしてはパノラマVR体験アプリ「パノミル」で360度のパノラマ映像を提供。 |
4312 | サイバネットシステム | AR/VR事業を積極展開。ARコンテンツ作成を支援サービス「cybARnet」を展開。更に2016年1月販売開始予定のARアプリ開発ツール「SmartAR」はソニーと共同研究を行っている。今後はプレイステーションVRをリリースするソニーと共同でVRソフトの開発にも注力してくると考えられる。 |
6629 | テクノホライゾン・ホールディングス | 360度カメラで仏ソフト開発会社と業務提携。VR関連事業で未だ目立った動きはないがVR市場拡大となれば改めてこの360度カメラ事業に力を入れてくる可能性も。 |
3903 | gumi | 同社グループはグローバルでの競争に打ち勝つため、ネイティブアプリサービス及びVRサービスへの対応に注力している。VRサービスに関しては、市場の急拡大が見込まれるVR市場において早期に優位なポジションを築くことが重要な課題であると考えている。同社グループは、市場の状況に合わせて投資を行っていく方針であり、市場の黎明期においては国内・海外にて主にファンド出資を通じたVR関連企業の成長支援を実施し、また成長期においてはVRコンテンツの開発を主体的に取り組み、VRサービスの収益化を目指していくという。 |
3668 | コロプラ | VR関連企業を投資対象とするVR専門ファンド「Colopl VR Fund」を設立。VR事業への積極投資を宣言。また、自社の人気ゲームアプリ「白猫プロジェクト」のOculus Rift対応のVR版「白猫VRプロジェクト」をリリース。今後もVRタイトルを増やしていく予定。 |
3632 | グリー | Oculus Rift対応のVRゲーム「サラと毒蛇の王冠」をリリース。フューチャーフォンからスマートフォンへの移行、アプリ対応への遅れが響き業績は苦戦続き。新スタジオ「GREE VR Studio」を設立しVRゲームで巻き返しを図る。 |
3914 | ジグソー | ジャパンコンテンツのグローバル展開を行う株式会社LLへ出資。同社を通じてVRサービス展開におけるIoTデバイス及びデータコントロール検証に注力する。 |
6758 | ソニー | プレイステーションVRが2016年上旬発売予定となっている。スマホアプリに続く新しいVRゲーム市場のプラットフォームになるのではないかと注目。 |
4696 | ワタベウェディング | リゾートウェディングの魅力を体験できる『リゾ婚 cafe』を8月4日より期間限定で開催。Gear VRを使って渋谷にいながらハワイウェディングを体験することができる。下見の難しいリゾート地での現地風景を360度カメラを使って撮影し、VRヘッドセットを利用し疑似体験してもらうことで同業他社との差別化を狙う。 |
3904 | カヤック | VRコンテンツ専門の制作チーム「VR部」を作りVR事業へ積極参入を行う。既に就職活動者向けの「VRインターン」、擬似面接体験コンテンツ「VR面接」、360度の大迫力ストーリー「GUZZILLA VR(ガジラブイアール)」など、次々とVRコンテンツをリリースしており、VRヘッドセットの普及を前に市場での優位性構築を狙う。ベトナム子会社のカヤックハノイにおいてVR素材制作受注を開始。 |
3698 | CRI・ミドルウェア | ゲーム開発向け「CRIWARE」において、スマホ向けゲーム、VRコンテンツ開発サポートの強化を行うと発表。VRヘッドセットが一斉に出揃う2016年内中にVRコンテンツの開発環境を整備する。 |
3907 | シリコンスタジオ | 同社が保有する世界トップレベルのリアルタイムCG技術をVR分野に応用し、同市場のコンテンツ制作企業に向けて新しいソリューションの展開を目指す。対象となる業界は幅広く、同社が基盤を置いているゲーム・映像に加え、建築や自動車、製造など非エンターテイメント業界にも積極的に進出していく。 |
VR関連銘柄の本命(6758)ソニー
大型株ではあるがやはりVR関連銘柄として本命視する銘柄はこれしかないだろう。PlayStation VRが世界的なヒットを記録すれば、ポケモンGOで株価2倍となった(7974)任天堂と同等の株価急騰を見せる可能性もある。
VR関連銘柄の大穴(3903)gumi
ガラケーゲームからスマホゲームへの移行に出遅れた感があり、株価上場後はパっとしない状況が続いている。スマホ移行の出遅れという教訓を活かし、VRゲーム市場へはいち早く参入を表明。VR関連銘柄として巻き返しを狙う。
2016年はVR元年となる
2016年は米Facebookの「Oculus Rift」、台湾HTCの「Vive」、韓国Samsungの「Gear VR」、そしてソニーの「PlayStationVR」、世界を代表するIT企業、家電メーカー、各社のVRヘッドセットが一挙に出揃う。これでVR市場は一気に過熱し、従来のアプリ開発会社やゲーム会社がVRソフトの開発に力を入れると予想される。2016年はVR元年となり、最も注目されるテーマとなってもおかしくはない。
米FacebookのVRヘッドセット「Oculus Rift」
米クラウドファンディングの「Kickstarter」で注目を集めたOculus社のVRヘッドセット「Oculus Rift」は2014年にFacebookが約2,000億円で買収している。FacebookのマークザッカーバーグCEOもVRの将来性、ゲームだけでなくあらゆる分野でのVR活用に期待を寄せている。
台湾HTCのVRヘッドセット「Vive」
台湾のスマホ、携帯メーカーのHTCもVRヘッドセット「Vive」をリリースしている。中国の携帯メーカー小米(シャオミ)に押され苦しいHTCがVR分野で巻き返しを狙う。発売は他社のVRヘッドセットよりも早いがFacebook、Samsung、ソニーといった競合とのVR勝負は厳しいものになると予想される。地の利を活かした中国市場でのシェア確保が鍵となる。
韓国SamsungのVRヘッドセット「Gear VR」
「Oculus Rift」を販売するOculus社が韓国のSamsungと共同で開発したのが「Gear VR」となる。スマートフォンを嵌め込むタイプのヘッドセットとなっており、WEBやアプリと連動したVR映像を見ることができる。価格は日本円でおよそ1万5,000円程度とリーズナブルな部分もシェア確保の重要要素となりそうだ。
ソニーのVRヘッドセット「PlayStationVR」
世界中でヒットとなっている据え置きゲーム機PlayStationのVR版として2016年発売予定となっている「PlayStationVR」世界のソニーが満を持して送り出すVRヘッドセットとして注目されている。これまでのPlayStation版で人気となっているシリーズ物がVR版としてリリースされるような展開も期待の一つ。
追記:米GoogleのVRヘッドセット「Daydream View」
2016年11月10日発売予定。(日本での発売日は未定)満を持して登場した「PlayStationVR」より約1ヶ月遅れでの発売となる。Google社のVRプラットフォーム『Daydream』のアプリを体験することができる。価格は79ドルと他VRヘッドセットと比べても格安。世界最大手企業のGoogleということで注目度も高く、最後発ながらも一気にシェアを確保する可能性が高い。
医療でも活躍するVRシミュレータ
情報源: VR(バーチャルリアリティ)トレーニングシミュレータ|医療製品案内|ガデリウス・メディカル株式会社
上場企業ではないがガデリウス・メディカル株式会社では医療分野でVRシステムを活用している。手術トレーニング用のVRシミュレータを開発しており、バーチャルな映像を体感することができる。内視鏡手術など練習の場がほどんどないながらも経験を必要とする手術などのトレーニングにVR技術が大きく貢献している。
宇宙飛行訓練にもVRシミュレータ
NASAの宇宙ロボット操作訓練には「PlayStation VR」とモーションセンサー搭載コントローラーの「PlayStation Move」が使われている。飛行訓練にもVRシミュレータは向いており、リアルな映像を見ながらトレーニングを行うことができる為、今後も活用頻度が増えてくると予想される。
今後のVR市場の展望
2016年、大手から次々とVRヘッドセットがリリースされることでVR市場が一気に活性化すると予想される。まずは映画やゲームといったエンターテイメントの分野での活躍が期待される。ただし、ブルーレイや4Kテレビなど、技術面は評価されながらも一向に普及が伸びない技術、サービスも多々ある。VRコンテンツも大ヒットとなる映画やゲームが出なければニッチなサービスとなってしまう可能性も否定できない。2016年~2017年でどれだけVRコンテンツをヒットさせられるかが市場拡大の鍵となりそうだ。
追記:PlayStation VRは2016年10月13日発売予定
「Oculus Rift」、「Vive」、「Gear VR」とVRヘッドセットが次々に市場へと投入され、世界中のゲーム、映像市場がVRの話題で持ちきりとなっている。
そして遂に、2016年10月13日には「PlayStation VR」が満を持して発売となる。
世界でもソニーのPlayStationと言えば最も有名なゲームハードであり、その初VR機となれば人気化は間違いないだろう。日本人にとっては日本メーカーということもあり最も身近なVRヘッドセットとなるはずだ。
PlayStation VRが市場へ投入されればVR関連銘柄が再び話題となるだろう。10月13日を前に、再びVR関連銘柄の祭りがスタートとなるかもしれない。
追記:動画で見るVRソフト
VRヘッドセットのリリースに併せ、各ゲームメーカーからもVRソフトのプロモーションが出始めている。動画を見て、ヒットしそうなVRゲームがあれば開発会社を調べてみるといいかもしれない。スマホアプリで業績を伸ばした会社同様に、VRゲームのヒットによる大化けVR関連銘柄が出てきてもおかしくないだろう。
VR脱出ゲーム『デスノート』
『バットマン:アーカム VR』
VR技術デモ『サマーレッスン』
PS VR『アイドルマスター シンデレラガールズ ビューイングレボリューション』
追記:グーグル発のVRヘッドセット『Daydream View』は11月10日発売
米グーグルはVRヘッドセット『Daydream View』を11月10日発売すると発表。まずはアメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、オーストラリアといった英語圏での発売となり、日本語版はまだ先となるようだ。
『Daydream View』はグーグルのVRプラットフォーム『Daydream』の格アプリを体験するための機器であり、グーグルが売り出しているスマートフォン『Pixel(ピクセル)』を前面に装着することでVR体験が可能となる。(今後はPixel以外のスマートフォンにも対応していく予定)これはSamsungのVRヘッドセット『Gear VR』と同じ仕様ということになるだろう。
グーグルの『Playストア』、アップルの『Appストア』のように、プラットフォームを持つ企業がその市場の主導権を握るこということは証明されている。
今回もVRプラットフォームを確立することでVR市場での優位性を築く狙いがあると見て間違いないだろう。
既にこのプラットフォームでは複数のVRアプリプロジェクトが始動している。
Hulu VR
大手動画配信サービス『Hulu』によるVRアプリ。自宅で見る3D映画は全くと言っていいほど流行らなかったが、VR動画がどれだけ広がるか注目される。
YouTube VR
「360°Video」は3DのVR対応動画となっており、360度全方向を見渡せる仕様となっている。パソコン上で2Dのまま見ることも可能だがVR機器との相性はより良い。
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まずVRを再現するにあたって必要なのがグラフィック処理能力、
次にVRデバイスですね。
その次がデバイスを普及させるためのマーケットが必要です。
作品など形にしてしまったゲームなどは広めるためのマーケットが無ければ世に広まりません。
今現在、VRゲームの最先端はPCゲームを主軸としており、
グラフィック処理性能に関してトップシェアを誇るのがNVIDIAです。
GeForceブランドを始めとしたPCパーツは世界的に広く知られており、
価格.comのランキングを見るとわかると思いますが、その殆どがGeForceブランドです。
グラフィック処理性能の王者であるこの会社がVRに手を付けないはずがないですよね。(既にもう手を付けてますが)
1000系列のGTXなどコストパフォーマンスと性能に優れた製品の開発に加え、最近の決算で当然の好決算を収めており、現在市場価格は過剰な動きを見せるほどまであがり続けました。
また、PCゲーム市場においてはValve社の運営するSteamといった巨大なPCゲームマーケットが展開されています。
HTC社はそこにHTC Viveを投入、高価格なデバイスにも関わらず、
予約を行うと2~3ヶ月後に届くなど未だに盛況である事が伺えます。
PSVRもPS4というマーケットがあるのですが、OculusRiftについては主力とされるマーケットが今のところ見当たりません。
勿論互換性などで展開していく話もあるのでしょうが、やはり既に席をとった企業よりは一歩遅れてしまう可能性はあります。
とはいえ、そのような日進月歩の革命はいくらでも起きるこのジャンル。
投資家として手を付けない理由はありません。
因みに今のところ上場企業でVR医療のIRを打ち出したのが3D Systemsなどでしょうか。
その辺りは未だ調査しきれてません。