5G関連銘柄
5Gとは
4Gや4G LTEの更に上位に位置付けられる通信方式の名称。4G携帯を第4世代携帯電話と呼ぶのと同じく、5G携帯は第5世代携帯電話と呼ばれる。
3G回線に比べ4Gや4G LTEの通信速度が飛躍的にスピードアップしたように、5Gも4Gと比べると高速かつ大容量の通信が可能となる。大手携帯会社と通信関連ベンダーが5Gの実験と実用化に力を入れている。
2017年1月7日以下の項目を追記
目次
5G関連銘柄一覧
コード | 銘柄名 | 企業情報・業務内容 |
6778 | アルチザネットワークス | 無線アクセスネットワーク(RAN: Radio Access Network)の中核にはC-RAN(Centralized/Cloud-RAN)と呼ばれる技術が採用されている。アルチザは世界最大のC-RAN基地局の限界性能を測定するテスターを世界の大手通信キャリアや大手ベンダーに提供。C-RANテスター市場でワールドワイドダントツNo.1のシェアを有している。LTE-Advancedまでの全機能を既存製品(DuoSIM-A)で対応し、すでにLTE-Advanced Pro、5Gへの準備もスタートしている。 |
3852 | サイバーコム | 15年3月期の通信ソフトウェア開発は、LTE網(LTE-Advancedを含む)やIPネットワーク網を支える伝送装置、次世代のルータ、スイッチ、ネットワーク網監視システムの開発案件、SDN関連のシステム開発案件等を受注した。制御ソフトウェア開発は、車載システム、工業用機械制御装置、複合機、アミューズメント機器の開発案件等を中心に受注した。 |
8226 | 理経 | EMITE社(スペイン)と株式会社ネットウエルと共同で「EMITE社8×8 MIMOアナライザー」のサービス及びメンテナンスを行うと発表。次世代通信方式の5Gでは送信用、受信用で各8本のアンテナを使う8×8 MIMOが規定となっており、今後の主流となるであろう5G実用化に先駆けてのサービスを開始を狙う。 |
4748 | 構造計画研究所 | ネットワーク・電波伝搬などの電磁界解析を行う。5Gモバイル推進フォーラムにも参加し、次世代通信方式5Gの研究と世間への周知、実用化への取り組みに注力している。 |
3842 | ネクストジェン | 次世代通信網(NGN)の制御システムの開発を行う。5G通信の開発を積極的に進めるドコモにも通話管理システムを導入しており、今後は自社のソリューションサービスノウハウを活かし、5Gの開発研究へと積極参入してくる可能性がある。 |
6800 | ヨコオ | 半導体デバイスや車載通信用アンテナ、社会インフラ用システムの開発製造を行う電気機器メーカー。5G対応機器の開発を行っている。 |
7587 | パルテック | 2015年決算書に今後の市場拡大が期待される5G通信機器の新規顧客獲得を記載。半導体の自社製品開発も積極的に行っており、5G通信機器分野での活躍に期待。 |
3914 | ジグソー | Altair Semiconductor,LTD.(イスラエル)がソニー(6758)のグループ会社となることを公式に発表。今回のAltairsemi.社のソニーグループ入りにより、わが国におけるAltairsemi.社チップの信頼性及び認知度も飛躍的に向上し、IoT-LTE先進国である日本における導入に大きな弾みがつくとともに、国外における展開も一層加速する見通しだという。なお、ジグソーグループとAltairsemi.社との4G(LTE)だけではなく5G 含む将来提供予定の全てのチップにおける包括技術ライセンス及び関係性は従来通り変わること無く継続する。 |
6944 | アイレックス | IoTや自動車関連のシステムを手がける。「5G対応スマホの試作開発開始で得意の通信系復調の兆し。」と四季報にも記載されており、新たに5G関連銘柄として注目を集めている。 |
6754 | アンリツ | 通信系計測器の大手。携帯電話や基地局に関わる事業を展開しており、5G関連銘柄として有力。東京五輪に向けての5G関連開発も担っており、国内はもちろんのこと、海外での需要取り込みも見込む。 |
通信速度は100倍。次世代通信システム5G
5Gの通信速度は現在主流となっているLTEの100倍も可能と言われている。現状では実用化へ向け実験、検証が進められている段階となっており、総務省は東京オリンピックが開かれる2020年での実用化を目指す。通信スピードも勿論だが、今後増えてくるであろうIoT機器、そして交通の分野で導入が見込まれる自動運転などによる通信料増加にも対応できる大容量システムは必須のものとなる。5Gは大容量の通信も可能であり、1平方キロメートル当たり100万台もの端末接続もできると言われる。
5G携帯の規格策定で優位性を狙うドコモ、最強5G連合発足か
次世代無線通信規格として注目を集める5G、この策定を巡り、NTTドコモ(9437)が積極的な動きを見せている。ドコモは米ヘライゾン、韓国のKT、SKテレコムと合意し、5G携帯規格に対する日米韓欧の連合形成にいち早く乗り出した。更に米AT&Tにも参加を打診。世界トップクラスの携帯通信会社がタッグを組むとなればそれが「5Gの世界標準」となって当然だろう。
ドコモは日本の携帯電話市場で苦戦を強いられてきた。更にはインドなど途上国への進出も失敗に終わっており事業投資においては全く見せ場を作れていない。この5G携帯開発はドコモにとって今度こそ失敗は許されない最重要事業と言っても過言ではないだろう。同業他社に先行して研究を進め、更に規格策定でも主導権を握ろうという本気が見える。
5G規格は単に携帯の通信スピードを上げるだけのものには留まらない。今後来るであろうIoT向け通信として必須の技術となる。日本の通信最大手のドコモがここまで力を入れる5G、あらゆる材料、テーマに関連してくる最重要テーマと言っても過言ではない。
IoT関連銘柄と5G関連銘柄
IoT(モノのインターネット)の普及によりあらゆるものがインターネットと一体化しつつある。スマートフォンがリモコンになり、家の鍵になり、ポイントカードの役割も果たすようになった。更にはスマートウォッチやグーグルグラスのようなメガネまであらゆるもののIoT化が進んでいる。IoTが普及すればその分通信容量も多くなり、ユーザーのニーズとしては更に速い通信速度を求めるようになるはず。大容量かつ高スピードを実現するには現状の4G LTEでは限界があり、やはり5Gを実現する他ない。即ち、IoTの更なる普及には5G実現は必須であり、IoT関連銘柄と5G関連銘柄の関わりも深いと言える。
デンソーとドコモが5Gを活かした自動運転技術を共同研究
国内最大手の自動車部品メーカー、デンソー(6902)と国内最大手通信会社であり、5G事業で先行するNTTドコモ(9437)が車両制御システムの共同研究を発表している。デンソーの実用化、それは即ち世界のトヨタが取り入れるということになる。ドコモが研究開発を進める5G通信であれば一度に大量の接続を従来の数十倍以上のスピードで処理することが可能となる。自動ブレーキシステム、自動運転システムを制御するには5G通信は必須の技術と言えるだろう。
自動運転関連銘柄と5G関連銘柄
2020年の東京オリンピックへ向け5Gの導入を進めているが、その最たる利用目的は自動運転とも言われている。多くの自動運転車が一箇所に集まっても止まることがなく、乱れることのない通信システム、そして何よりもレスポンスの速い通信というものが必須となる。現在の自動運転車は現行の4Gでも十分なパフォーマンスが出るような設計になってはいるが、5Gを使うことで更に理想的な自動運転車となるだろう。自動運転関連銘柄と5G関連銘柄の関連も深く、自動運転のシステム開発を行う企業が5G技術の分野に参入してくることも考えられる。
サイバーセキュリティ関連銘柄と5G関連銘柄
IoT、自動運転、そして5Gに欠かせないのはやはりどうしてもサイバーセキュリティ技術となる。IoT製品、自動運転車が万が一にもハッキングされれば大変な問題となり、大事故に繋がりかねない。これらのネット技術に5Gを導入するならばどうしてもセキュリティの向上は避けては通れない。大容量の通信が可能であり、スピードも速い、更にセキュリティ面も万全であれば5Gはまさに夢のような通信システムを実現したと言える。
海外では一足先に5G関連の商用サービススタートか
スウェーデンにあるEricsson(エリクソン)社は5Gの商用サービスを2018年からスタートすると発表している。同社は4G/LTEネットワークに関しても世界で最も早くサービス開始をしており、今回も世界初5Gを狙いにいくこととなりそうだ。日本では2020年の東京オリンピックへ向けての導入を検討している段階であり、現状では海外の方が一足先に5G関連サービスをリリースする可能性が高いと言える。
およそ2年の遅れを取り戻すには
IoT向けの通信方式として5Gへの移行が必須というのは世界共通認識であり、2018年と2020年というおよそ2年の出遅れを埋める為、日本も行政主導の元で更に力を注いでくるかもしれない。大手企業だけなく動きの早いベンチャー企業の参入も期待され、より一層5G関連銘柄の動きが活発化してきそうだ。
追記:中国でも5G通信網への投資加速!4年で5兆円!
中国通信大手3社は、2020年までに3千億元(約5兆円)規模で5G通信網への投資を行うと発表した。5G技術では日米韓がやや先行していると言われているが、この大規模投資により、中国でも一気に加速していくことが予想される。中国という巨大市場が注力してきたことで、5Gの市場規模は予想よりも早く、そして更に大きくなっていくだろうと考えられる。
タグ:5G, IoT, サイバーセキュリティ, 東京オリンピック, 自動運転
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