今週の相場見通し 日経平均の想定レンジは、5日移動平均線~5月31日の高値17251.36円

今週の日経平均は、前週からの強い動きが継続するとみています。テクニカル的には、12日に25日移動平均線(12日現在16382.00円)と75日移動平均線(同16367.10円)とのゴールデン・クロスが実現しました。また、12日終値は16919.92円と、5日移動平均線(同16665.00円)を上回っています。少なくとも、5日移動平均線を割り込むまでは、買い方有利・売り方不利の需給関係が続く見通しです。現時点での今週の想定レンジは、5日移動線を下値メドに、5月31日の高値17251.36円が上値メドです。なお、5日移動平均線を上回っているうちは、上振れし易い状況が継続するでしょう。

 

一般的なお盆休みは8月13日~16日です。このため、市場参加者が本格的に休暇から帰ってくるのは、17日以降です。ですが、今週は国内では15日の4-6月期GDP、17日の7 月訪日外客数くらいしか、めぼしい指標発表がありません。このため、手掛かり材料になるのは、本来は米国景気指標等を受けた世界的な金融市場の動向、とりわけ、ドル/円相場の動向です。

 

しかしながら、日銀が7月29日、上場投資信託(ETF)の買い入れ額を年6兆円に倍増すると決めたため、それ以来、「日銀砲」の効果で、多少の円高では日経平均は下がらなくなっています。

 

ちなみに、日銀は、設備投資および人材投資に積極的に取り組んでいる企業を支援するためのETF以外のETFを4日に707億円、10日に707億円買い入れています。この707億円の「日銀砲」の買い入れが効かなくなるくらいの想定外の売り圧力の発生が生じない限り、日経平均の急落はないでしょう。

 

その一方、円高が是正されなければ、バリュエーションを考慮した機関投資家からの、それなりの数量の売りが出てくる見通しです。このため、上がるにしても、急騰は考え難く、上下を繰り返しながらの「ジリ高」でしょう。

 

物色の中心になるのは「日銀砲」の援護射撃でメリットを享受する指数採用の銘柄群です。特に、指数寄与度の大きい銘柄への資金流入は継続するでしょう。しかし、そのメリットを受けない、または、受け難い、新興市場を中心とした小型株については、厳しい需給関係が続く見通しです。このため、小型株に関しては、戻りがあったとしても、その戻り余地は限定的で、且つ、資金の逃げ足は非常に速いとみておく必要がありそうです。

 

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