防衛関連銘柄
防衛省は2026年度予算案の概算要求で、過去最大となる8兆8400億円余りを求めることを決めました。2025年度の当初予算を1450億円上回り、過去最大となります。敵の射程圏外から攻撃する「スタンド・オフ防衛能力」の強化に1兆246億円を計上し、このうち探知や迎撃が難しいとされる「極超音速誘導弾」の量産に来年度から着手するとしています。また、自衛官の処遇や勤務環境などを改善する費用として7658億円を盛り込んでいます。政府は防衛力の抜本的強化に向けて2027年度までの5年間にあわせておよそ43兆円を支出するとしています。そこで、防衛関連の主要銘柄をピックアップします。
| コード | 銘柄名 | 材 料 |
| 7011 | 三菱重工 | 「防衛事業」では、国の要請に基づき、数多くの防衛装備品の開発・生産・運用支援に携わっています。スタンドオフ防衛能力や無人アセット防衛能力等の抜本的強化、従来装備品の能力向上や周辺分野の拡大等に応えることで、防衛のリーディングカンパニーとして、安全・安心な社会を支え続けている。 |
| 7012 | 川崎重工 | 日本有数の航空機メーカーとして、P-1固定翼哨戒機及びC-2輸送機など、防衛省向けの数々の航空機の開発・製造を行っている。P-1固定翼哨戒機は、機体、エンジン、任務システムの全てを新規開発した純国産機。C-2輸送機は、機体システムを新規開発した国産機で、2017年3月より部隊配備が開始された。 |
| 7013 | IHI | ”「スタンド・オフ防衛能力」や「統合防空ミサイル防衛能力」など国が挙げる7つの重視分野全てにおいて、「当社の技術が貢献できる分野であり、着実に事業拡大を図っていく」”という。ミサイルの推進装置である固体ロケットモータで「スタンドオフ防衛能力」，「統合防空ミサイル防衛能力」に貢献。 |
| 6946 | 日本アビオニクス | 陸上防衛では対空戦闘指揮システム、指揮統制表示装置、信号処理装置等を開発。海上防衛では護衛艦、潜水艦、掃海艦艇搭載用の情報表示システムに同社の技術が活かされている。航空防衛では警戒管制・航空管制レーダシステム、戦闘機搭載レーダシステムにも信号処理装置、表示装置、運用ソフトを提供。 |
| 7721 | 東京計器 | 航空機搭載機器としては、無数のマイクロ波スクランブルの中から危険な周波数のみを瞬時に捉え、パイロットに警報を与える「レーダー警戒装置」、艦艇搭載機器としては、標なき海中を航行する潜水艦を安全・確実に導く「慣性航法装置」などを提供している。 |
| 5631 | 日本製鋼所 | 「レールガン（Railgun）」に関する技術を持つのは日本で同社のみとされる。レールガンは、電気エネルギーを利用して弾丸を発射する将来砲で、 火薬を用いた従来砲に比し、原理的に弾丸初速を大幅に増大可能。 現在レールガンを運用している国はない（米・欧・中などは開発中）という。 |
| 4275 | カーリット | 従来から開発を進めていた宇宙ロケット固体推進薬に加え、防衛関連製品に使用される固体推進薬の開発に着手。同社が長年培ってきた過塩素酸アンモニウムの生産技術、固体推進薬の開発実績を背景とし、中長期的な防衛関連製品の需要増加を見据え開発着手を決定した。 |
| 4403 | 日油 | 防衛・宇宙開発事業では、発射薬、銃砲弾、ロケット用推進薬、火工品等、最先端技術を活かした高性能製品によって、国の防衛と宇宙開発に貢献している。日本の防衛力強化の流れにともなう増産要請に応え、推進薬などの生産能力増強に1000億円を投資する方針。 |
| 6203 | 豊和工業 | 防衛装備品等を製造する主要メーカー。日本唯一の小銃メーカーとして、防衛省向けに、小銃、迫撃砲、発煙弾および発煙弾発射機などを製造している。同社はライフル銃身を防衛・民間共通のコア技術とする技術デュアルユースによって、国内唯一の小銃メーカーとして小銃等の国防を支える装備品等の提供に尽力。 |
| 4274 | 細谷火工 | 火薬・爆薬を組み込んだ製品（火工品）の製造を主に行う企業で、自衛隊向け照明弾・発煙筒分野では大手の一角を占めている。対ミサイル防御用火工品、航空自衛隊の戦闘機パイロット向け救命胴衣用自動膨張装置なども手掛ける。 |
| 6208 | 石川製作所 | 機雷、地雷などの待受型迎撃装備を中心とした防衛機器を手掛ける。2017年８月31日付けで子会社化した関東航空計器は、航空自衛隊の主要な航空機に搭載する FDR(フライトデータレコーダー)を始めとする搭載電子機器を防衛用航空機･艦船･車両向けに製造・販売している。 |
| 7963 | 興研 | 自衛隊装備品「防護マスク」については、1985年以降「4形」「00式」「18式」と3世代にわたって、防衛省へ１社での提供を継続中。防護マスクとは、有害なガス、蒸気、またはこれらと混在する微粒子状物質を含む空気を浄化し、吸入から保護するための呼吸保護具の総称。ガスマスクや防毒面とも呼ばれる。 |