レアアース採鉱関連銘柄

内閣府のSIP第3期「海洋安全保障プラットフォームの構築」では、海洋国家である日本にとって安全保障上重要な海洋の保全や利活用を進めています。第3期「海洋安全保障プラットフォームの構築」(2023~2027年度)(SIP海洋プログラム)では、第2期の南鳥島沖の排他的経済水域(EEZ)内の水深約6,000mの海底下に、産業的規模での開発が可能なレアアースの賦存を明らかにし、水深約6,000mの海底下からレアアースを含んだ泥(レアアース泥)の世界初の大規模な採鉱を行い、レアアース泥からの分離・精製を行う研究開発として推進しています。2026年1月から、南鳥島6,000m海域での完成した機器類の接続、機能確認試験にて、船上に採鉱を行うとのことです。今回は、関連銘柄をピックアップします。

コード 銘柄名 材 料
6269 三井海洋開発 表層メタンハイドレート開発の商業化にむけて、浮体式海洋石油・ガス生産設備分野のリーディング・カンパニーとして培った浮体式設備の設計技術およびオペレーション&メンテナンス実績を、表層メタンハイドレート開発に応用するための研究・開発に取り組んでいる。
6330 東洋エンジニアリング 三井海洋開発(6269)との戦略的なパートナーシップは、両社が持つ強みを活かし、海洋石油・ガス産業における競争力をさらに高めることが目的。
7012 川崎重工 潜水艦技術を応用し、海中設備の保守・点検を目的とした自律型無人潜水機 (AUV: Autonomous Underwater Vehicle) を開発しております。当社が目指すAUVは水中作業時間の長時間化及び近距離検査作業を可能とするもの。
7013 IHI 無人水中航走体(UUV)の研究開発を長年行っており、自律運行と障害物回避能力を持つUUVを実現。また、海洋無人システムを通じて、リアルタイムでのデータ送信や海底調査用ドローンの開発にも取り組んでいる。
9768 いであ 同社を筆頭株主として、深田サルベージ建設、石油資源開発(1662)、ダイヤコンサルタント、岡本硝子(7746)との5社共同出資により次世代海洋調査株式会社を設立。
4403 日油 グループ会社の日油技研工業は、海洋観測・調査に必要な「海洋調査機器」の研究・開発に取り組み、固有の火工品技術による固体式ガス発生器を応用した「水中自動切離装置」を開発。
5724 アサカ理研 レアメタルの回収・再生技術により関連する特許を多数取得しており、現在も積極的に特許取得に取り組んでいる。これまで蓄積してきたレアメタルリサイクルの技術とノウハウを活かした事業が、LiB再生事業。
5713 住友金属鉱山 使用済みのリチウムイオン電池から希少金属(レアメタル)を取り出し、再利用する事業を2026年から始める。使用済み電池を熱処理するとできる粉体「ブラックマス」から、銅やレアメタルのコバルト、ニッケル、リチウムを取り出す。取り出したレアメタルはリチウムイオン電池の材料として再利用する。
5715 古河機械金属 深海に眠るレアメタルやレアアースの採鉱に向けて技術開発を進めている。地上の鉱山資源で培ったノウハウを生かし、海底から回収する機材を試作した。関連技術の特許数は共同出願もあわせて約20と国内企業でトップクラスだ。
5698 エンビプロ・ホールディングス イギリスのHyProMag Limitedと、レアアース磁石のリサイクルに関して MOU を締結し、連携を開始。HyProMag は、バーミンガム大学冶金・材料学部の磁性材料グループによる長年の研究を経て実証された「水素脆化廃磁石リサイクル技術」(「HPMS」) を実用化する為に2018年に設立された。
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