リニア新幹線関連銘柄

リニア新幹線とは

磁気浮上型リニアモータカーによって自足500kmという早さで走る次世代の新幹線。現在はJR東海(東海旅客鉄道(9022))が山梨リニア実験線にて走行試験を行っている。

超電導リニア技術を用いたリニア新幹線は世界初の事例であり、2027年の開業を目指す。総事業費は5兆円を超え、国を挙げての超大型プロジェクトとなり、リニア関連銘柄の物色もまだまだ続くだろう。

リニア中央新幹線の開通により東京-名古屋が40分、東京-大阪間は最短で1時間7分での移動が可能となる。

リニア新幹線関連銘柄一覧

コード 銘柄名 企業情報・業務内容
1801 大成建設 JR東海は、2027年開業を目指すリニア中央新幹線(品川―名古屋)の本格的な土木工事の第1弾として、大成建設、佐藤工業、銭高組(1811)の共同企業体(JV)と契約した。山梨県早川町から静岡県を経由して長野県大鹿村に至る、全長25キロメートルのトンネルの山梨県側(一部静岡を含む)を施工する。
1861 熊谷組 リニア中央新幹線の山梨県での実験線を施工。リニアは約286キロメートルのうち9割近くがトンネル。このような状況下、同社はトンネル工事には高い技術力と実績を有し、業界では「トンネルの熊さん」と呼ばれている。
1811 銭高組 JR東海は、2027年開業を目指すリニア中央新幹線(品川―名古屋)の本格的な土木工事の第1弾として、大成建設、佐藤工業、銭高組(1811)の共同企業体(JV)と契約した。山梨県早川町から静岡県を経由して長野県大鹿村に至る、全長25キロメートルのトンネルの山梨県側(一部静岡を含む)を施工する。同社では長年のトンネル施工実績を踏まえより安全で確実なトンネル施工技術に取り組んでいる。具体的には、安全と施工性を実現する「山岳トンネルの前方探査技術」、 ひび割れのない覆工コンクリートを実現する「コンクリートのミスト養生監視・制御システム」、 現場の安全・安心を実現する「トンネル内空変位可視化システム『A-Flash計測』」、トンネル発破の低周波音を低減する「『サイレンスチューブ』など
6375 日本コンベヤ リニアは約286キロメートルのうち9割近くがトンネル。同社は大型コンベアのトップメーカー。これまでも、長距離コンベヤ、製鉄所コンベヤ、土木コンベヤ、プラント内コンベヤ等を製造してきた。そして、トンネル工事区間が多いリニア工事では、土石搬出に多くのコンベヤー需要が予想される。
6397 郷鉄工所 リニアは約286キロメートルのうち9割近くがトンネル。同社は、砕石機・橋梁、水処理・環境設備機器類の製造と鉄工業を手掛ける。需要家の要望をふまえ、原材料の受け入れから破砕、選別、乾燥、洗浄、脱水、搬送、貯留など各工程をライン化することで、より効率的かつ安全なプラントを提供する。
1812 鹿島建設 トンネルに強い。2023年度に開通する新名神高速道路の箕面トンネルで、トンネルのコンクリートを強くする独自工法、ツインアーチフォームや、山中の水がトンネルに流れ出さないような防水、1000分の1秒単位で爆破のタイミングを決めて衝撃や音を抑える電子雷管の採用など、様々な技術の実用化に挑んでいる。
4461 第一工業製薬 リニア新幹線の工事開始などで増える需要を取り込むべく、土砂やトンネルの壁を固める材料「クラテキュア」を増産する。「クラテキュア」は、コンクリートの表面に膜を形成して効果的な養生効果を発揮する高性能被膜養生剤。新設コンクリートの表面に「クラテキュア」を塗ることで、従来よりコンクリートの強度を向上し、あわせて乾燥収縮によるひび割れを抑制することから、コンクリートの品質および耐久性を向上することができる

 

リニア新幹線の仕組み

リニア新幹線関連のニュースを照会する前にリニア新幹線の仕組み自体を簡単に説明しておく。


リニア新幹線イメージ情報源: いよいよ着工、リニア新幹線 その速さの秘密は  :日本経済新聞

超電導リニア(超電導磁気浮上方式)は、電流を流すと強力な磁界を半永久的に発生させる「超電導コイル」によって実現される。このコイルが電磁石の働きをし、吸引力と反発力が発生し、車体が浮く。またこの力をそのまま利用し推進力とする。車体が浮くことで摩擦はなくなり、磁石のN極とS極の引き合う力と、N極どうし、S極どうしの反発する力が交互に働き高速で進むこととなる。

また、リニアは安全面でも優れており、「案内の原理」が働くことで走行中の車体が中心からずれると元に戻ろうとする。これにより壁への衝突も防がれる仕組みとなっている。

 

リニア新幹線の最難関、南アルプストンネル開通工事

リニア新幹線開通に伴い、最も時間と費用を要するのがトンネルの開通作業となる。東京-名古屋間でもおよそ9割がトンネルと言われており、完全開通には10年以上の歳月を要する。このトンネル作業の中でも特に難しいと言われるのが南アルプスを通過するトンネル工事。標高2000メートルを超える山岳地帯、山を切り開いて重機を入れ、安全面に配慮した工事が求められる。

リニア新幹線共同開発

このトンネル開通作業は2015年にスタートとなり、大成建設(1801)、佐藤工業、銭高組(1811)の3社により進められている。過酷な作業ではあるものの、10年スパンの超大型事業ということもあり、関連企業は特需が期待される。

 

NATM関連銘柄(新オーストリアトンネル工法)に注目

NATM(New Austrian Tunneling Method)は新オーストリアトンネル工法と呼ばれるトンネル工法の一つだ。掘削した部分にコンクリート凝結を早める「急結剤」を吹き付け固め、ロックボルトを打ち込むことで安定させる。山岳トンネルでの作業に適していると言われており、工事区間のほとんどがそれのリニア新幹線では最も注目させる工事手法だろう。今後はリニア新幹線関連銘柄とNATM関連銘柄がセットになってくるかもしれない。

セメント最大手の太平洋セメント(5233)子会社太平洋マテリアル

ショットマスター

国内セメント事業首位の太平洋セメント(5233)の子会社である太平洋マテリアルは当初よりNATMの商品を扱っていたが2008年に一旦販売を中断。しかしリニア事業のスタートに伴い需要拡大を見込んで生産停止中だった急結剤「ショットマスター」の販売を再開。安定した長期強度が見込める他、作業の効率化にも繋がるだろう。

デンカ(4061)の急結剤「デンカナトミック」

デンカナトミック01 デンカナトミック02 デンカナトミック03

東証1部の化学製品メーカーであるデンカ(4061)もNATM施行に伴う急結剤「デンカナトミック」を販売している。こちらは施行条件により使い分けられるよう様々なシリーズが用意されており、リニア新幹線事業以外でも需要の増加が期待される。同社はNATM関連商品だけでなく土木・建築用の接着剤「ハードロック」や超高強度繊維補強コンクリート「SUQCEM」なども扱っており、様々な面でリニア関連銘柄として見ることができる。

伊藤忠(8001)グループの伊藤忠建機も注目

NATM工法

こちらもNATM関連銘柄と挙げられる。伊藤忠(8001)グループの伊藤忠建機はNATM工法用機械を扱っており、シェアは高い。NATM工法では急結剤は勿論のこと、それを吹き付ける為の建機も特殊となってくる。リニア新幹線のトンネル開通作業にとってはスピーディーで作業効率の良い機器が求められる。

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