東京ゲームショウ2016ゲーム・VR関連銘柄レポート
ゲームショウ直前はゲーム関連銘柄、VR関連銘柄が大盛況
9月15日~18日開催される「東京ゲームショウ2016」、これに先駆けて8月~9月前半に掛けてゲーム関連銘柄、VR関連銘柄が大きな盛り上がりを見せました。
カブ知恵スタッフも実際にゲームショウを訪れ、今後注目を集めるであろうゲーム関連銘柄、VR関連銘柄をチェックして参りましたのでお伝えします。
目次
- 1 ゲームショウ直前はゲーム関連銘柄、VR関連銘柄が大盛況
- 2 やはり今年の目玉はVR体験ゲーム
- 3 東京ゲームショウVR関連銘柄まとめ
- 4 東京ゲームショウVR以外のゲーム関連銘柄まとめ
- 4.1 カドカワ(9468)
- 4.2 アエリア(3758)
- 4.3 コーエーテクモホールディングス(3635)
- 4.4 gumi(3903)
- 4.5 セガサミーホールディングス(6460)
- 4.6 ネクソン(3659)
- 4.7 スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)
- 4.8 バンダイナムコホールディングス(7832)
- 4.9 コナミホールディングス(9766)
- 4.10 KLab(3656)
- 4.11 カプコン(9697)
- 4.12 ドリコム(3793)
- 4.13 アカツキ(3932)
- 4.14 朝日ネット(3834)
- 4.15 アイ・オー・データ機器(6916)
- 4.16 アドウェイズ(2489)
- 4.17 SHIFT(3697)
- 5 東京ゲームショウ海外大手企業の出展コーナー
- 6 ゲームショウにもインバウンドの兆し
- 7 ゲーム関連銘柄は材料出尽し、しかしVR関連銘柄はこれから
やはり今年の目玉はVR体験ゲーム
東京ゲームショウ2016の目玉はなんと言ってもVR体験ゲームと言って間違いないでしょう。
VR元年と言われる2016年は各社のVRデバイスが出揃います。既に発売済みの「Oculus Rift」「HTC Vive」「Gear VR」更にはクラウドファンディングから生まれた「FOVE」、そしていよいよ10月に発売となる「PlayStation VR」と、いずれのVR体験コーナーも大盛況となっていました。
一番人気は「PlayStation VR」体験コーナー
ソニー(6758)という日本を代表する企業が開発を行っており、10月の発売を控えた「PlayStation VR」の注目度は別格で高かったようです。
17日からの一般公開ではVR体験の整理券配布は入場とほぼ同時に終了となったようです。「PlayStation VR」体験コーナーに関してはキャンセル待ちの受付すら行っていない状況でした。
既に10本以上のVRゲームタイトルの体験が可能となっていたので「PlayStation VR」発売後のソフト不足という点は心配しなくても良さそうです。
「HTC Vive」、「FOVE」などのVRも大人気
勿論、「PlayStation VR」以外のVR体験コーナーも大人気となっていました。「HTC Vive」や「FOVE」のVR体験整理券もすぐになくなっており、キャンセル待ち、並びでの待ち時間は2時間以上が当たり前。
ゲームショウが始まり、ゲーム関連銘柄は一旦材料出尽しのような動きも見られますが、VR関連銘柄に関してはこれからが本番と考えた方が良いかもしれません。
東京ゲームショウVR関連銘柄まとめ
今回のゲームショウには各社が力を入れて開発してきたVR技術、VRゲームを発表する場となりました。日本の上場企業のブースを全てではないのですが見てきたのでまとめておきます。VR関連銘柄として、今後より一層注目されてくるかもしれません。
ソニー(6758)
ソニーのVR体験はソニーのメインブース、そして別会場となるVR体験コーナーの2ヶ所で行われていました。今年のゲームショウの目玉、VR関連銘柄の中でも特に大注目と言えるでしょう。
グリー(3632)
スマホ化には乗り遅れてしまった印象のあるグリーですが、VRで巻き返しを狙いたいといったところでしょうか。「乖離性ミリオンアーサーVR」のVR体験コーナーは大人気となっていました。
「アナザーエデン」「武器よさらば」といった新作ゲームタイトルもPRされており、ゲーム関連銘柄としても引き続き注目していきたい銘柄です。
クリーク・アンド・リバー社(4763)
株式会社VR Japanを設立し、VR関連銘柄の仲間入りとなったクリーク・アンド・リバー、こちらもゲームショウに参加しており、中国のアイデアレンズ社が開発したVRヘッドセット「K2」を展示していました。中国人も多く参加していたゲームショウ、同社はメインとなるVR市場を中国と見ているのかもしれません。
サイバーエージェント(4751)
サイバーエージェントではオルタナティブガールズのVRゲームをPRしていました。「スマホでVR」をコンセプトとしており「Vive」だけでなく簡易的なVRヘッドセットでも視聴可能なコーナーを設けていました。正直、サイバーエージェントがVRゲームを作っていたのは知りませんでしたが、今後は関連銘柄として注目を集めそうです。
ボルテージ(3639)
女性向け恋愛シュミレーションゲームにもVR化の波が来ています。ボルテージの「椅子ドンVR」には女性の列が出来ていました。女性向け恋愛ゲーム市場をほぼ独占状態の同社ですが、VR市場でも優位性はキープしていきそうです。VR関連銘柄としても注目してみましょう。
IGポート(3791)
IGポートの子会社「Production IG」は「攻殻機動隊 新劇場版 VirtualReality Diver」「ブレイブウィッチーズ VR」などのVRコンテンツを出展していました。
VR関連銘柄と言えばゲーム関連銘柄が真っ先に思い浮かびますが、VRと相性の良いコンテンツはゲームだけではありません。アニメ、映画、ライブなどもVRと相性が良く、VRアニメ分野では同社が一つ抜けているようです。ゲームショウを前にVR関連銘柄として急騰していますが今後も引き続き話題となるでしょう。
リコー(7752)
デジカメで有名な電気機器のリコーも東京ゲームショウのVRコーナーに出展していました。VRゲームではなく、撮った写真や動画を360°シアターVRコンテンツとして楽しむことができるという試み。ゲーム以外でもこういったVRコンテンツが今後も増えてきそうです。
シリコンスタジオ(3907)
CG技術を応用し、VR関連事業へと参入したシリコンスタジオもゲームショウに参加していました。ただ、メインの出展は15日~16日だったようで17日の一般公開の日にはVRコンテンツのコーナーは見当たりませんでした。
東京ゲームショウVR以外のゲーム関連銘柄まとめ
勿論、VR以外のゲーム出展会場も大盛況でした。人気ゲームの体験コーナーでは2時間、3時間待ちは当たり前。ゲーム関連銘柄の本命と言われる企業が揃っていましたのでご紹介します。
カドカワ(9468)
ゲーム関連銘柄としては馴染みの薄いカドカワですがゲームショウではメインフロアでかなりのスペースを使っていました。今後はゲーム事業に力を入れ、ARやVRにも参入してくるかもしれません。関連銘柄候補として注目しておきましょう。
アエリア(3758)
こちらは角川ゲームスのブースに出展されていた作品「スターリーガールズ」ですが、制作はアエリアとなっています。東京ゲームショウを前に連日の急騰となったアエリアですが、このゲームが材料視された模様。非常に目立ってはいましたが爆発的なヒットを出せるかどうかと言えば難しいかもしれません。今後の成長性に期待。
コーエーテクモホールディングス(3635)
「信長の野望」を筆頭とした野望シリーズ、「戦国無双」を筆頭とした無双シリーズなど、大ヒットコンテンツを複数持つコーエーテクモもゲームショウでは大人気コーナーとなっていました。
映像や迫力を売りとしたタイトルが多い印象ですが、スマホやVRへ本格注力すればヒットすること間違いなしと言えます。任天堂同様、幅広い応用が効くゲーム企業となります。
gumi(3903)
gumiとしての出展はなかったような気がしますが共同設立したフジゲームスが出展していました。「誰が為のアルケミスト」の看板はありましたが体験コーナーはなく、それ程盛況ではありませんでした。
調べてみたところgumiはゲームショウのアフターパーティーはやっていたようですが専用ブースはなかったようですね。ここでVRやその他ゲームにに力を入れているところをアピールしてくれても良かったような気がします。
セガサミーホールディングス(6460)
「龍が如く 命の詩。」「ペルソナ5」「蒼き革命のヴァルキュリア」など人気タイトルの看板が目立っていました。こちらもスマホゲームやVRゲームに進出してきたら面白そうな作品ばかりですね。
パチンコ、パチスロ事業、複合アミューズメント事業などでも有名なセガサミー、カジノを含めたIR計画においても最有力も銘柄となります。ゲーム関連銘柄としてでなくカジノ関連銘柄として今後も注目でしょう。
ネクソン(3659)
人気アニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」を題材にしたPC向けオンラインFPS「攻殻機動隊S.A.C. ONLINE」の日本向けサービスの体験コーナーを出展。こちらは一般のゲーム出展コーナーとは少し離れたe-Sportsステージ近くで行われていました。
スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)
「ドラクエシリーズ」「FFシリーズ」「キングダムハーツシリーズ」など人気タイトルが豊富。グリーと共同でVRゲームの開発も行っており、来年のゲームショウではVRタイトルを目玉に持ってくるかもしれません。
バンダイナムコホールディングス(7832)
バンナムは「ドラゴンボール」「ワンピース」「ガンダム」「ナルト」といった幅広い世代に人気のあるコンテンツを持っており、更に「鉄拳」「ソードアートオンライン」「アイカツ」などのコア層向けのコンテンツも揃う磐石ゲーム関連銘柄という印象です。
コナミホールディングス(9766)
コナミの人気タイトル「ウイニングイレブン」「パワプロ」の新作を出展。17日にコナミブースを訪れた際には「新星抜擢ドライブガールズ」という作品のステージイベントが行われていました。
KLab(3656)
こちらはKLabの出展ブースではなくブシロードの出展ブースなのですが「ラブライブ」関連ということで一応買いおきます。男性ユーザーからの注目度は非常に高いコンテンツとなります。
カプコン(9697)
「バイオハザード」「モンスターハンター」などの人気タイトルを出展。どちらもAR、VRと相性の良いゲームタイトルということで今後の展開に期待です。ソニーのVR体験コーナーでは「バイオハザード7 レジデント イービル」も体験可能となっており、今後はVRゲーム関連銘柄としても注目されるかもしれません。
ドリコム(3793)
ドリコムもゲームショウを前に株価急騰となった銘柄です。その材料は人気ゲーム「ダービースタリオン」のスマホ版です。ドリコムの出展ブースではこのゲームの体験も可能となっていた模様。そこまで大きなスペースではありませんでしたが人は集まっていました。ファミコン時代からの人気タイトルなので期待は大きいようです。
アカツキ(3932)
こちらも写真を撮り忘れてしまいました。スマホアプリ「八月のシンデレラナイン」の体験コーナーとなっていたようです。
朝日ネット(3834)
こちらはゲームというよりはスマホを使ったアンケートシステムのようなものの出展でした。インターネット回線などの会社ということでゲーム関連銘柄、VR関連銘柄とは少し違う業種ということになります。
アイ・オー・データ機器(6916)
超解像技術「ギガクリア・エンジンII」搭載のワイド液晶ディスプレイ、初公開のゲームキャプチャデバイスを出展。また、VR体験コーナーなども設置していました。
アドウェイズ(2489)
こちらも写真を撮り忘れてしまいましたが朝日ネットと同じようなスマホ向けの広告サービスを出展していたようです。
SHIFT(3697)
こちらも写真を撮り忘れてしまいました。どんな出展だったかは分かりませんがVRコンテンツに関連した出展だったようです。
東京ゲームショウ海外大手企業の出展コーナー
当然ですが海外の大手企業の出展も多くありました。ゲーム関連企業というイメージがなかったところもありました。ご紹介します。
インテル(INTC)
米インテル社の出展ブースでは人が実際に装備し操縦するロボットなどが注目を集めていました。ガンダムのように実際に乗り込んで操縦するようなゲームも今後は出てくるかもしれません。
インテルは半導体で世界トップクラスの企業となりますが、ゲームの開発も行っていたことは知りませんでした。日本ではインテルのゲームというのはあまり馴染みがありませんが今後は徐々に浸透してくるかもしれません。
Amazon(AMZN)
米アマゾンが買収した「Twitch」も東京ゲームショウに出展していました。グーグルのYouTubeに対抗し、ゲーム実況サービスにも力を入れていこうといったところでしょうか。
テイクツー(TTWO)
ナスダック上場のゲーム会社テイクツー・インタラクティブも人気の出展ブースとなっていました。ライトユーザーにはあまり馴染みのないゲームメーカーですが世界的には大きい企業。スーパーセルなどのように話題となれば一気に人気化するかもしれません。
Wargaming
キプロスに本社のあるオンラインゲーム企業、ウォーゲーミングのブースも盛り上がっていました。大迫力の映像は世界でも非常に人気が高いようです。
ゲームショウにもインバウンドの兆し
今回が初参加のゲームショウだったのでこれまでの状況を詳しくは知らないのですが、来場客は海外の方が非常に多かったような気がします。行きの電車に内はほとんどが中国人の方ばかり、海浜幕張駅もアジア系、欧米系の人など海外の方が沢山いました。日本人以上に多かったのではないでしょうか。
ゲームショウは元々そういった海外のゲームユーザーが多いのかもしれませんが、インバウンド需要がこういったところにも出ているのかもしれません。日本のゲームが世界でも注目されつつあるのではないでしょうか。
スマホゲーム、VRゲーム共に日本の市場だけでは限界があります、アジア(特に中国)、そして欧米の市場へ積極的に展開を広めていく企業がゲーム関連銘柄、VR関連銘柄の本命となってきそうです。
ゲーム関連銘柄は材料出尽し、しかしVR関連銘柄はこれから
例年の動きを見るとゲーム関連銘柄はゲームショウの開催で一旦は材料出尽しとなりそうです。ただ、VR関連銘柄の方はこれからが本番ではないでしょうか。
VR体験コーナーの盛況ぶりを見る限り、人気と注目度は間違いなく本物だと思います。PlayStation VRの発売を10月に控え、これから益々VR関連銘柄の物色が強まるのではないかと期待しています。
改めてVR関連銘柄をチェックしてみては如何でしょうか。
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