LED関連銘柄
LEDとは
Light Emitting Diode(ライト・エミッティング・ダイオード)の略であり、日本では以前から発行ダイオードと呼ばれてきた。
LEDは蛍光灯よりも寿命が長く、白熱球よりも消費電力が少ないということでエコ、省エネ製品として注目されている。2011年の東日本大震災、福島原発の事故により電力不足となり、節電に強いLEDの普及が広がった。
最近では2014年に赤崎・天野・中村氏が青色LEDでノーベル賞を受賞し再び注目を集めることとなった。
目次
LED関連銘柄一覧
コード | 銘柄名 | 企業情報・業務内容 |
6146 | ディスコ | フルオートマチックグラインダ・ポリッシャDGP8761を用いた、LED向けサファイア基板薄化(研削・研磨)工程の全自動化プロセスを開発した。また、高輝度LED用サファイアのチップ化工程の品質、歩留まりを大幅に向上させる、「サファイア基板のステルスダイシングプロセス」を開発。そして、LEDの色むらを抑制、安定化するプロセスを開発した。 |
6889 | オーデリック | LED照明器具は、住宅・店舗・商業施設・屋外など様々な用途に向け製品開発に注力。住宅用照明においては、スマートフォンであかりを操作できるシーリングライトシリーズを大幅に拡充、店舗向けには高い演色性に加えて照射物の色の彩度を高める光を追求した「高彩色」を展開するなど新製品開発を進めている。 |
6924 | 岩崎電気 | LED防犯灯、LED街路灯(ポールライト)、LED投光器、LED高天井灯、街や公園など、商業施設から屋内照明まで幅広い分野のLED照明器具「 LEDioc(レディオック)」を手掛ける。また、屋外テニスコート専用のLED照明器具『LEDioc TENNISTER(レディオック テニスター)』を15年12月より発売開始。 |
6669 | シーシーエス | 画像処理用LED照明のリーディングカンパニー。画像処理用LED照明は、数々の特許を取得したコア技術をもとに開発・生産を行っている。また、顕微鏡用、美術館・博物館用、メディカル用など特異分野市場向けに、LED照明を商品化している。 |
6932 | 遠藤照明 | 業務用LED照明器具分野で業界トップクラスの品揃えを実現し、日本全国各都市にショールームを開設し積極的な販売活動を展開。14年7月に環境大臣賞を受賞した無線コントロールシステムのSmart LEDZシリーズ、同8月に市場導入された商業施設用LED照明アパレルホワイトシリーズは、市場から高い評価を得ている。 |
6616 | トレックス・セミコンダクター | 同社のLED照明用ICは、LED電球、直管・ランタン等のLED照明機器向け専用IC。入力電圧、出力電力等の要求に対して、最適なソリューションを提供。また、同社の「TOREXsim.」は、Web上で簡単に利用できるLEDシミュレータ。 |
6748 | 星和電機 | 主力である産業用照明器具、道路・トンネル照明器具のLED化を進めて市場に投入し、LED照明事業を積極的に展開。LED事業においては、2002年4月に青色発光ダイオードの独自開発に成功、同年12月には白色発光ダイオードを開発。 |
3150 | グリムス | 法人向けに、LED照明「L-eeDo」の販売を行っている。グループ会社の株式会社GFライテックではLED照明L-eeDo(エルイード)をレンタルで提供。レンタル期間中の故障による代替品への交換など、アフターフォローまで万全に対応。 |
6300 | アピックヤマダ | 半導体分野で培ったリードフレームや金型技術を生かしている。LED関連事業では、照明用のLED向け基板や、LED用のレンズ形成装置などの販売も本格化させている。 |
LEDのメリットとデメリット
省エネ製品として期待されるLEDだが、当然ながらデメリットもある。今後、デメリットが改善されていく可能性は大いにあるが現時点でのメリットデメリットをまとめてみた。
LEDのメリット
省エネ
LEDの消費電力は白熱電球の1/4~1/5と言われている。蛍光灯と比べてもおよそ1/2となる。既存の信号機を全てLEDに変えるだけでも大きなエネルギー削減に繋がる。
寿命が長い
白熱電球の寿命は1,000~2,000時間、蛍光灯の寿命が6,000~12,000時間、LEDの寿命が4~6万時間と圧倒的な長寿を誇っている。1~2年で取り替える必要のあった家庭用電球もLEDに切り替えることで10年以上持つ計算となる。
発熱しない
白熱電球や蛍光灯は発光と同時に発熱するのが当たり前だがLEDは照射面が発熱しないという特性がある。安全性の面でもLEDは非常に優れている。
紫外線が出ない
LEDの光には日焼けの原因となる紫外線がほとんど含まれていない。人体への悪影響、また紙や工芸品などの劣化を防ぐ上でも紫外線フリーはありがたい。また、虫が寄ってくる原因と言われる紫外線が出ない為、街灯としてもLEDが最適と言われている。
様々な色が出せる
LEDは含まれる物質によって様々な色の光を出すことができる。最近では難しいとされていた青色LEDの発明で日本人3名がノーベル物理学賞を受賞している。
壊れにくい
白熱電球や蛍光灯はガラスなので割れ易いがLEDはシリコン樹脂などをしようしている為に割れにくい。天井に付ける場合が多いLEDにとって落下の可能性も考えれば壊れにくいというのも大きなメリットとなる。
LEDのデメリット
導入コスト(値段)が高い
白熱電球や蛍光灯に比べればまだまだ購入価格が高く、全面入れ替えには高いコストが掛かる。しかし、行政主導の元で切り替えが進むとなれば補助金なども導入される可能性があり、コストも一気に下がると予想される。
熱に弱い
高熱によりLED素子が損傷してしまう可能性がある。通常利用で支障はないと思うが高熱が発生する環境では使用を控えたほうがいいと言われている。
やや重い
白熱電球や蛍光灯と比べると質量がやや重くなっている。LEDには電源回路が入っている為、どうしても重くなってしまう。
光が均一ではない
通常利用で支障はないと言われているがLEDは均一に光を放射できない。場所によっては明度が違ってくる。
最大明度が低い
白熱電球や蛍光灯と比べると最大の明度はやや低い。
ノーベル賞受賞の青色LEDのどこが凄いのか
情報源: 青色LEDの発明者にノーベル物理学賞 | Vol. 11 No. 12 | Nature ダイジェスト | Nature Publishing Group
2014年のノーベル物理学賞に青色LEDの開発者3名選ばれた。赤崎勇・名城大学教授、天野浩・名古屋大学教授、中村修二・米カリフォルニア大学教授は発明、実用化とそれぞれの実績は違うが揃っての受賞。ノーベル賞受賞最大の理由はやはりエネルギー消費の少ない光源の発見に貢献したということが挙げられる。
LEDはこれまで赤色、黄色などは順調に発見、実用化が進んできたが青色だけは技術的障害が多く不可能とさえ言われてきた。この不可能を可能としたこと、三原色の最後のピースを見つけたことが高く評価された。青色LEDの発見により全ての色を出せるようになった。
2020年度までに白熱灯、蛍光灯は全てLEDへ
2015年11月、政府は省エネ対策として2020年度を目処に白熱灯と蛍光灯を全てLEDへ置き換えるよう促した。白熱灯と蛍光灯に関しては製造と輸入を実質的に禁止する方針も示している。これは省エネ対策も勿論だが、2020年東京オリンピックへ向け、日本の温室効果ガス削減への取り組みを世界へ向け明確に示す意図もあるだろう。いずれにせよ行政主導の元でLEDの普及が進むこととなる。
世界のLED市場は今後どうなるのか
情報源: 世界のLED市場は2017年まで1.4兆円規模で長期横ばいが続く | 電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
日本では2020年度を目処にLEDの普及率100%を目指す。アメリカでは2030年のLED普及率目標を74%としており、現在のエネルギー消費54%減を見込んでいる。市場規模拡大でもっとも期待されるのが中国での政策だが未だ具体的なものを発表されていない。しかし、今後は中国やインド、その他の国でもLEDの普及が進むのは間違いないと見られ、市場規模の拡大が期待される。
日本のLED普及率100%目標は確かに大きな材料の一つではあるが、世界規模で普及が進まない限りはLED市場も頭打ちとなる可能性がある。アメリカ、中国、そしてヨーロッパでの普及がLED市場拡大の鍵であり、LED関連銘柄の上昇にも繋がってくるだろう。
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