23日の海外動向と本日の相場見通し 米株に方向感ない、好悪材料の綱引き、日経は膠着
24日の大阪ナイトセッション日経平均先物6月物は前日比70円安の19370円、高値は23日23時43分の19660円、安値は23日17時06分の19320円でした。23日のNYダウは続伸、前日比39.44ドル高の23515.26ドルでした。一方、ナスダック総合株価指数は反落、同0.63ポイント安の8494.75ポイントでした。米原油先物相場が連日で急騰したことが好感されました。一方、ギリアド・サイエンシズの新型コロナ治療薬候補、エボラ出血熱治療薬「レムデシビル」の中国の臨床試験の結果が「失敗だった」と23日午後に伝わったことが嫌気されました。NY原油先物相場が大幅続伸、WTI期近の6月物は前日比2.72ドル(19.7%)高の1バレル16.50ドルでした。NY円相場は上昇、前日比15銭円高・ドル安の1ドル=107円55~65銭でした。
米株に方向感はありませんが、原油高は日本株の下支え要因になるでしょう。ですが、4~6月期の1株利益の見通しが市場予想を下回り、20年12月期通期の業績予想を取り消したインテルが時間外取引で売られています。これはIT関連への売り材料として意識されそうです。その一方で、日銀が、27日の金融政策決定会合で、「国債の購入額年80兆円のめどを撤廃し、必要な量を制限なく買えるようにする方向で議論する」、また、「コマーシャルペーパー(CP)や社債については購入上限額を倍増する見込み」と伝わっていることは、サポート材料でしょう。そうこう考えると、日経平均は膠着しそうです。想定レンジは19350円±250円程度です。
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