24日の海外動向と本日の相場見通し 米国株高は追い風も、安倍首相の健康問題等は買い手控え要因

25日の大阪ナイトセッションの日経先物9月物は前日比150円高の23150円、高値は25日05時14分の23170円、安値は24日22時52分の23020円でした。24日のNYダウは3日続伸、前週末比378.13ドル高の28308.46ドルと、2月21日以来ほぼ半年ぶりの高値で取引を終えました。FDAがコロナから回復した人の血漿を投与する治療法を特別に認可したと発表したことが買い材料になりました。ナスダック総合株価指数は同67.92ポイント高の11379.72ポイントと連日で過去最高値を更新、S&P500種株価指数も同34.12ポイント高の3431.28ポイントと初めて節目の3400ポイントを上回って取引を終えました。NY原油先物相場は反発、WTI期近の10月物は前週末比0.28ドル高の1バレル42.62ドルでした。NY金先物相場は反落、12月物は前週末比7.8ドル安の1トロイオンス1939.2ドルでした。NY円相場は前週末比20銭円安・ドル高の1ドル=105円95銭~106円05銭でした。

 

24日のVIX指数は前日比0.17(0.75%)安の22.37でした。また、VIX3Mは同0.07(0.25%)安の28.10で、VIX/VIX3Mレシオは同0.00(0.51%)安の0.80と、依然として1を下回っているので米株式相場は良好です。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)<オプション価格を基に計算しますが、目先の相場が上昇する確率を、下落する確率がどれだけ上回っているかを表す。目先の相場が大きく下落する確率が高まると、Skew指数は大きくなる。>は、前日比0.50(0.34%)高の147.23でした。

 

 

 

一方、24日の日本では、プット・コールレシオは4.04と前日の14.04から低下しました。(なお、同レシオの7月9日から16日まで、また、7月22日以降の異常値(過去にない値)とも思える数値は、計算上は正しい数値だということです。プット・コールレシオの算出元の1つである国内個別株を対象とするeワラントの取引が停止となっていることや、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で市場のボラティリティが高まっていたことなどの要因から、プット・コールレシオは大きくブレやすいやすい状況となっていたということです。)新高値銘柄数は85、新安値銘柄数は2、東証1部の騰落レシオ(25日平均)は94.25と前日の100.45からやや低下しました。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は24日現在「水平」継続です。転換線は「上向き」継続です。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上しており、「好転」を継続です。また、引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、9月16日です。また、24日現在のMACD(12日-26日)は160.01と前日の164.18から低下、シグナル(9日)は151.10と前日の136.83から上昇、ヒストグラム(=MACD -シグナル)は8.91と前日の27.35から低下したものの、「買い」継続です。

 

米国株が非常に強い動きなので、本日の日経平均も堅調推移が見込まれます。想定レンジは23150円±200円程度です。なお、安倍晋三首相は24日、慶応大病院を17日に続いて訪れ、約4時間滞在しました。首相は月内にも記者会見に臨み、状況を説明する方向だと伝わっています。この首相の健康不安やポスト安倍への思惑などから、上値は追いにくい状況かもしれません。

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