27日の海外動向と本日の相場見通し 安倍首相の会見を控え、様子見気分強い1日

28日の大阪ナイトセッションの日経先物9月物は前日比10円高の23220円、高値は27日22時52分の23260円、安値は28日01時53分の23140円でした。27日のNYダウは続伸、前日比160.35ドル高の28492.27ドルでした。一方、ナスダック総合株価指数は6日ぶりに反落、同39.72ポイント安の11625.34ポイントでした。景気敏感株が買われ、ハイテク株が利食い売りに押されました。NY原油先物相場は反落、WTI期近の10月物は前日比0.35ドル安の1バレル43.04ドルでした。NY金先物相場は反落、12月物は前日比19.9ドル安の1トロイオンス1932.6ドルでした。NY円相場は反落し、前日比55銭円安・ドル高の1ドル=106円50~60銭でした。

 

27日のVIX指数は前日比1.20(5.16%)高の24.47でした。また、VIX3Mは同1.23(4.29%)高の29.93で、VIX/VIX3Mレシオは同0.01(0.84%)高の0.82と、依然として1を下回っているので米株式相場は良好です。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)<オプション価格を基に計算しますが、目先の相場が上昇する確率を、下落する確率がどれだけ上回っているかを表す。目先の相場が大きく下落する確率が高まると、Skew指数は大きくなる。>は、前日比2.98(2.10%)高の145.07でした。

 

一方、27日の日本では、プット・コールレシオは2.97と前日の4.07から低下しました。(なお、同レシオの7月9日から16日まで、また、7月22日以降の異常値(過去にない値)とも思える数値は、計算上は正しい数値だということです。プット・コールレシオの算出元の1つである国内個別株を対象とするeワラントの取引が停止となっていることや、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で市場のボラティリティが高まっていたことなどの要因から、プット・コールレシオは大きくブレやすいやすい状況となっていたということです。)新高値銘柄数は52、新安値銘柄数は2、東証1部の騰落レシオ(25日平均)は98.16と前日の102.10からやや低下しました。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は27日現在「水平」を継続です。転換線も「水平」継続です。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上しており、「好転」を継続です。また、引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、9月16日です。また、27日現在のMACD(12日-26日)は194.10と前日の192.70から上昇、シグナル(9日)は178.02と前日の173.62から上昇、ヒストグラム(=MACD -シグナル)は16.09と前日の19.08からやや低下し、「買い」継続です。

 

パウエルFRB議長は27日、カンザスシティー連銀主催の国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演し、金融政策の設定における新たなアプローチを発表しました。議長は期間平均で2%のインフレ率を目指すと表明し、インフレがオーバーシュートする期間を容認する姿勢を示し、今後も長年にわたり低金利を維持する公算が大きいことを示唆しました。これは世界の株式市場にとってポジティブ材料です。ですが、本日は午後5時から、安倍首相が記者会見を行うことにしています。このため、様子見気分が強い1日となりそうです。日経平均の想定レンジは23200円±200円程度です。

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