18日の海外動向と本日の相場見通し 新型コロナ感染拡大で米株軟調、日経平均の上値も圧迫

19日の大阪ナイトセッションの日経平均先物12月物は前日比30円高の25730円、高値は18日20時45分の25930円、安値は18日16時31分の25680円でした。18日のNYダウは前日比344.93ドル安の29438.42ドルでした。ナスダック総合株価指数は同97.740ポイント安の11801.603ポイントでした。ファイザーは18日、独ビオンテックと共同開発するワクチンの臨床試験で95%の予防効果を確認したと発表しました。これが好感されました。しかしながら、ニューヨーク市が18日、19日から学校を閉鎖し在宅学習に切り替えると発表するなど、行動制限が一段と広がり、経済の正常化期待が後退し、売り圧力が強まりました。NY原油先物相場は3日続伸、WTI期近の12月物は前日比0.39ドル高の1バレル41.82ドルでした。NY原油先物相場は3日続伸、WTI期近の12月物は前日比0.39ドル高の1バレル41.82ドルでした。NY円相場は6日続伸、前日比40銭円高・ドル安の1ドル=103円75~85銭でした。

 

18日のVIX指数は前日比1.13(4.98%)高の23.84でした。また、VIX3Mは同1.01(3.98%)高の26.39で、VIX/VIX3Mレシオは同0.01(0.96%)高の0.90と、11日連続で1を割り込んでいます。米国株式市場が落ち着きを取り戻しています。このため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性は大幅に低下しています。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比4.68(3.63%)高の133.59でした。

 

一方、17日の日本では、プット・コールレシオは0.82と前日の0.89から低下しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は91.74と前日の94.63から低下しました。新高値銘柄数は36、新安値銘柄数は15でした。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は18日現在「上向き」から「水平」に転換しました。転換線は「上向き」継続です。転換線と基準線は「好転」継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上したままで、「好転」継続です。引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は、「水平」継続です。また、18日現在のMACD(12日-26日)は633.72と前日の618.22から上昇、シグナル(9日)は414.24と前日の351.28から上昇、ヒストグラム(=MACD -シグナル)は219.47と前日の266.94から低下し、「買い」継続です。

 

JNNのまとめで18日、全国の新たな新型コロナウイルス感染者が、一日の感染発表としては最も多い2100人を超えていることがわかりました。一方、米国では新型コロナの新規感染者数が高止まりし、行動制限を強化する州や都市が増えているそうです。実際、ニューヨーク市は18日、19日から授業を全面的に在宅学習に切り替えると発表しました。ワクチンの早期開発・普及による経済正常化期待はあるものの、足元の新型コロナ感染再拡大は日本株の上値圧迫要因として本日も意識されそうです。日経平均の想定レンジは25700円±300円程度です。テクニカル上の注目ポイントは、5日移動平均線(18日現在25711.28円)を終値で上回れるか否かです。

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