4月8日の海外動向と本日の相場見通し 米長期金利低下でハイテク株上昇へ
4月9日の大阪ナイトセッションの日経平均先物6月物は前日比50円高の29720円、高値は9日05時03分の29730円、安値は8日17時45分の29550円でした。8日のNYダウは続伸、前日比57.31ドル高の33503.57ドルでした。ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発、同140.468ポイント高の13829.310ポイントでした。S&P500種株価指数は続伸、同17.22ポイント高の4097.17ポイントと連日で過去最高値を更新しました。米長期金利の低下で、ハイテク株に買いが入りました。NY原油先物相場は3日ぶりに反落、WTI期近の5月物は前日比0.17ドル安の1バレル59.60ドルでした。NY金先物相場は反発、6月物は前日比16.6ドル高の1トロイオンス1758.2ドルでした。NY円相場は反発、前日比60銭円高・ドル安の1ドル=109円20~30銭でした。
4月8日のVIX指数は前日比0.21(1.22%)安の16.95でした。また、VIX3Mは同0.07(0.34%)安の20.59で、VIX/VIX3Mレシオは同0.01(0.89%)安の0.82と、1を下回っているため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性が大幅に低下しています。Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、前日比1.56(1.11%)安の139.04でした。
4月8日の日本では、プット・コールレシオは0.26と前日の0.24から上昇しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は122.30と前日の127.55から低下しました。新高値銘柄数は63、新安値銘柄数は74でした。
なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は4月8日現在「水平」を継続しました。転換線は「上向き」を継続しました。転換線と基準線は「好転」を継続しました。遅行スパンは26日前の日足を上回り、「好転」を継続しています。また、引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できません。先行スパン2は「水平」を継続しました。また、4月8日現在のMACD(12日-26日)は121.55、シグナル(9日)は49.77、ヒストグラム(=MACD -シグナル)は71.77と、「買い」を継続です。(買い転換は4月2日でした。)なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は3日です。
8日の米10年物国債利回りは前日比0.05%低下し1.62%で取引を終えました。パウエルFRB議長が8日、IMFのパネル討論会に参加し「景気回復は不均一で不完全なままだ」と述べたため、ワクチン普及などで米経済の正常化が進むなかでも、金融緩和が続くとの見方が強まったことが買い材料になりました。これは米グロース株の買い材料であり、日本株にもポジティブです。テクニカル的に、日経平均に関しては、3月5日の28308.57円が「1番底」、3月18日の30485.00円が「ネックライン」、3月24日の28379.06円が「2番底」です。今後、この「ネックラインの30485.00円」を上抜ければ、「ダブル・ボトム」が形成されます。ただし、4月6日の高値は始値の30208.89円でしたし、5日の高値は30195.00円です。こうなると、30200円付近は「相当重い抵抗」として意識しておく必要はあるでしょう。8日の終値は29708.989円でした。本日に関しては、5日移動平均線(8日現在29815.93円)を連日で下回るようなら、25日移動平均線(同29406.37円)を目先は意識せざるを得ないとみています。ただし、メインシナリオは、調整一巡後の近い将来のネックライン(30485.00円)上抜けです。本日の日経平均の想定レンジは29800円±400円程度です。
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