26日の海外動向と本日の相場見通し 米株反発はポジティブだが、日経平均は膠着想定
27日の大阪ナイトセッションの日経平均先物6月物は前日比30円高の28620円、高値は26日18時32分の28640円、安値は26日22時50分の28540円でした。26日のNYダウは反発、前日比10.59ドル高の34323.05ドルでした。ナスダック総合株価指数も反発、同80.822ポイント高の13737.996ポイントでした。NY原油先物相場は4日続伸、WTI期近の7月物は前日比0.14ドル高の1バレル66.21ドルでした。NY金先物相場は3日続伸、6月物の終値は前日比3.2ドル高の1トロイオンス1901.2ドルでした。NY円相場は続落、前日比35銭円安・ドル高の1ドル=109円10~20銭でした。
26日のVIX指数は前日比1.48(7.86%)安の17.36でした。また、VIX3Mは同1.10(4.91%)安の21.30で、VIX/VIX3Mレシオは同0.03(3.10%)安の0.82と、1を下回っているため、「リスクパリティ型ファンド」からの暴力的な売りを警戒する必要性は低下しています。Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)は、同5.22(3.61%)高の149.82でした。
26日の日本では、プット・コールレシオは0.32と前日の0.46から低下しました。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は84.99と前日の88.15から低下しました。新高値銘柄数は56、新安値銘柄数は126でした。
なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は5月26日現在「下向き」から「水平」に転換しました。転換線は「下向き」から「上向き」に転換しました。転換線と基準線は「逆転」を継続しました。遅行スパンは26日前の日足を下回り続け、「逆転」を継続しました。また、「雲の中」に潜り込み続けています。また、先行スパンのクロスは、2021年5月31日です。先行スパン2は「水平」から「上向き」に転換しました。また、5月26日現在のMACD(12日-26日)はマイナス234.47、シグナル(9日)はマイナス321.18、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はプラス86.71と、「買い」を継続しました。これは2021年5月24日に買い転換しました。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は4日です。
米株が反発したことはポジティブですが、上値が重かったため、本日の東京株式市場でも、日経平均は堅調ながらも上値は重そうです。日経平均の想定レンジは28600円±300円程度です。基本的には5日移動平均線(26日現在28395.37円)と25日移動平均線(同28716.81円)とに挟まれたゾーンで推移するちみています。物色面では、昨日は「子育て関連」や、アフターコロナの「旅行関連」が賑わっていました。この物色傾向が続くようならば、日経平均が膠着していても、個人にとっての相場の体感温度は高い状態が維持される見通しです。なお、MSCIスタンダードインデックスの定期銘柄入れ替えが日本時間5月12日朝に発表されています。日本株は新規採用がなかった一方、29銘柄が除外されました。MSCI指数へは本日終値ベースで反映されます。5131億円の純資金流出となると推計されており、この指数イベントを通過後の明日以降は、東京株式市場の需給はすっきりして上がりやすくなるとみています。ところで、私が短期トレードの対象銘柄選びをする際に、最も重宝している情報は、「グラーツ投資顧問」が無料で提供してくれている、大引け後更新される「明日の注目銘柄3本勝負」です。当日賑わった銘柄のうち、3銘柄を厳選し、それぞれの急騰理由を丁寧に解説し、注目ポイントを簡潔にコメントしてくれています。おかげで、前日の夕方から、翌日の相場で最も高い関心を持ってウオッチしておくべき銘柄選びに手間がかかりません。私は、これが更新されたら、遅くとも翌日の寄付き前までに、あなたのトレード用画面に要監視銘柄登録しておくことをお勧めします。
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