19日の海外動向と本日の相場見通し ボラタイルな相場が継続

19日のシカゴ日経平均先物3月物は17030円大証比30円安でした。高値は17285円、安値は16645円でした。NYダウは小幅反発、前週末比27.94ドル高の16016.02ドルでした。一時、16171.96ドルまで上昇しましたが、原油安が嫌気されました。NY原油先物相場は続落、WTI期近の2月物は前週末比0.96ドル安の1バレル28.46ドルでした。国際エネルギー機関(IEA)が19日付の石油市場月報で、16年も需要が弱含むとの見方を示したことに加え、イランが近く原油輸出を再開する見通しとなったことを背景に、一時は28.23ドルと03年9月以来、12年4カ月ぶりの安値を付けました。NYドル/円相場は、1ドル=117円60~70銭、60銭円安・ドル高でした。恐怖指数(VIX指数)は前週末比0.97(3.59%)安の26.05と、高止まりしています。

 

原油安が継続し、オイルマネーの市場からの流出懸念が燻り続けています。一方、米国株は小康状態ですし、ドル/円相場も一方的な円高に振れていません。また、中国の15年10~12月期の実質GDPが冴えなかったため、中国人民銀行(中央銀行)による預金準備率の引き下げなど、当局による政策発動期待が高まり、19日の海総合指数は3.22%高と、今年最大の上昇率を記録しました。このあたりの好悪材料が綱引きする結果、高いボラティリティーの状況下、日経平均はワイドレンジで、上下に振れる公算です。想定レンジは、19日のシカゴ先物の取引レンジの16645円~17285円です。

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