5月31日 カブ知恵 モーニングミーティング議事録
<本日の注目銘柄>
北川精機(6327)
好業績が注目ポイントです。5月12日、「2023年6月期通期連結業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ」を発表しました。2023年6月期通期連結業績については、売上高は64億円(前回予想比12.3%増)、営業利益は7億円(同22.8%増)、経常利益は6.8億円(同23.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は5.9億円(同25.5%増)に上方修正しました。2023年6月期の配当予想については、期末配当予想を1株当たり6円00銭から8円00銭に増額修正しました。
2023年6月期通期連結売上高については、長期化した部材納期の一部正常化や製作工程の見直しなどにより製品納期と据付工期の短縮に努めた結果、前回予想を大幅に上回る見通しとなりました。利益面については、増収による粗利益の増加に加え、工場稼働率が高水準で推移し生産効率が向上したことや、調達体制の見直しなどのコスト圧縮策を推進した結果、営業損益以下の利益のいずれも前回予想を上回る見通しとなりました。
ちなみに、あらゆる電子機器に内蔵されているプリント基板の製造に欠かせないのが同社の真空プレス装置です。同社のコアテクノロジーは、世界中の主要なプリント基板メーカー、半導体メーカー、EMS企業、電子部品メーカーあるいは電気・電子機器メーカーから高い評価を得ています。そして、CCL(銅張積層板)成形用真空大型プレスは、世界トップシェアを誇っています。(同社調べ)
<本日の監視銘柄群>
アドバンテスト(6857)、ソシオネクスト(6526)、ティアンドエス(4055)、enish(3667)、ヤマシナ(5955)、大阪油化工業(4124)、セキュア(4264)
<前日の東京株式市場>
5月30日の日経平均は前日比94.62円(0.30%)高の31328.16円と4日続伸しました。5日移動平均線(30日現在30992.36円)、25日移動平均線(同29742.85円)、75日移動平均線(同28424.87円)、100日移動平均線(同28011.17円)、200日移動平均線(同27801.31円)全て上回っています。31日の大阪証券取引所における日経平均先物6月物の夜間取引終値は前日比260円安の31120円、高値は30日18時14分の31450円、安値は31日03時04分の31060円でした。30日の騰落レシオ(6日移動平均)は56.61%でした。新高値銘柄数は63、新安値銘柄数は117でした。また、MACD(12日-26日)は710.76、シグナル(9日)は651.18でした。ヒストグラム(=MACD -シグナル)は59.58でした。なお、ここ20日間のディストリビューションデー(株価指数が下落するときに取引高が前日より増大する日のことです。20日以内に5回あると暴落の兆しと言われています。)は2日です。ちなみに、当社の「天井確認10項目」のうちが2つ(前日は3つ)が点灯している状況です。
<前日の米国金融市場>
5月30日のNYダウは反落し、前週末比50.56ドル安の33042.78ドルでした。一方、ナスダック総合株価指数は3日続伸し、同41.74ポイント高の13017.43ポイントでした。1万3000ポイント台を回復し、昨年8月以来の高値を付けました。バイデン大統領とマッカーシー下院議長が27日、連邦政府の債務上限問題を巡って合意に至ったものの、民主、共和の両党ともに合意案に不満を抱える議員がいるため、議会の承認を見極めたいとのムードが強かったようです。なお、「「フリーダム・コーカス」の会長を務めるスコット・ペリー議員(ペンシルベニア州)は、合意は「実現不可能」だと発言。議連メンバーは議会通過の阻止に全力を尽くすと述べた。」と報じられています。
<本日の東京株式市場の見通し>
連邦政府の債務上限問題での27日の合意案を巡り、米連邦議会下院の保守強硬派の反発が強まっており、法案の通過はまだ見通せない状況です。このため、本日の日本株の上値は重そうです。また、外国為替市場で「円安」が一服しているため、主力の輸出関連株の上値も重そうです。このため、本日は、終日利食い売り優勢の展開を想定します。ただし、押せば、担がれている売り方の買い戻しが入る見込みのため、底堅い相場は続くとみています。
<日経平均テクニカル分析>
日経平均については、5日移動平均線自体が4月28日に上向きに転じました。本日以降、5日移動平均線が下向きに転じるためには、本日終値が5月24日の30682.68円を下回る必要があります。下向きに転じる可能性は低そうです。
4月17日から5月30日まで、25日移動平均線が、29日連続で上昇しています。本日、25移動平均線が下向き転換するには、終値で4月21日の28564.37円を下回ることが必要です。こちらも、下向きに転じる可能性は低そうです。
ちなみに、5月26日に、「日経平均が5日移動平均線を上回り、且つ、5日移動平均線自体が上向き」に変化しました。このため、「日経平均が5日移動平均線を下回り、且つ、5日移動平均線自体が下向き」の状況に変化するまで、上昇トレンドが継続するとみています。突発的な悪材料が飛び出さない限り、6月9日のメジャーSQまでは「強気見通し」です。
なお、5月30日の東証プライムの値上がり銘柄数は574、一方で値下がりは1197と、値上がりより多く、全体の6割超の銘柄が下落しました。日経平均は5月25日から4日続伸していますが、東証プライムの騰落レシオ(6日)は、5月22日の126.53をピークに下落基調を辿り、30日は56.61まで低下しています。指数寄与度の大きい一部の大型株は強いものの、寄与度の小さい多くの銘柄は利益確定売りなどで調整しているようです。よって、日経平均は強くても、騰落レシオ(6日)をみる限り、相場全体の過熱感はほぼ皆無とみています。
ちなみに、5月30日の日経平均プラス寄与度トップ10は、寄与度の大きい順に、アドバンテスト(6857)寄与度28.47円、ファーストリテイリング(9983)26.43円、ファナック(6954)13.22円、TDK(6762)9.15円、エムスリー(2413)6.91円、オリンパス(7733)5.83円、安川電機(6506)5.08円、日東電工(6988)5.08円、トレンドマイクロ(4704)4.41円、NTTデータ(9613)4.24円でした。
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