「日米共にサマーラリー発生を期待したいものです!」

FRBのパウエル議長は7月2日、ポルトガルのシントラで開かれたECB主催のフォーラムでパネル討論会に参加しました。そこで、最近発表された米指標については、ディスインフレの道に戻りつつあることを示唆していると歓迎しました。その上で、利下げに着手する前に、「(インフレ鈍化を巡り)一層の自信を持ちたい。率直に言って米経済は好調なため、時間をかけて対応できる」と述べました。

 

このパウエル発言を受けて、市場は、「FRBの利上げ開始は秒読み段階」、同時に「足元の米国経済は好調」ということを再確認しました。この結果、7月2日の米国金融市場では、株高・債券高となりました。S&P 500指数は前日比33.92ポイント(0.61%)高の5509.01ポイントで終了し、同指数史上初めて 5500 を上回る終値を記録しました。ナスダック総合指数は同149.46ポイント(0.84%)高の18028.76ポイントで取引を終えました。NYダウは同162.33ドル(0.41%)高の39331.85ドルでした。そして、米10年物国債利回りは前日比0.0430%低下の4.4360%でした。

 

一方、7月1日のフランスの代表的な株価指数の仏CAC40が1.09%高となるなど、欧州金融市場でリスク回避ムードがいったん和らいでいました。しかしながら、2日の同株価指数は0.30%安と冴えない動きとなりました。ただし、ブルームバーグが3日、「マリーヌ・ルペン氏が実質的に率いるフランスの極右政党、国民連合(RN)の議会過半数獲得に向けた道のりが険しさを増した。国民議会(下院)選挙の決選投票でRNに有利な三つどもえの争いとなる選挙区を大幅に減らすことで、競合の政党が候補者を調整した。」と報じています。このため、最終議席が決まる7月7日の決選投票では、金融市場にとっての最悪シナリオである、「RNが過半数を獲得し、欧州金融市場が混乱する可能性」は大幅に低下したようです。

 

「早期利下げ期待の高まりと好調な景気を背景とした米国株高・金利低下」と、」「欧州金融市場の混乱回避シナリオ実現確度の高まり」は、当然のことながら日本株への強烈な追い風です。よって、日本株も米国株に連動して上値追いが期待できそうです。そして、為替市場で円安が進行中のため、輸入物価上昇が消費者物価上昇につながり、日本の脱デフレ期待が一段と高まる見通しです。同時に、先行きの長短金利の上昇期待も高まることでしょう。米国で、サマーラリー(独立記念日の7月4日からレイバーデーの9月第1月曜日までの期間における夏季の株式市場の上昇)が発生するようなら、今年の東京株式市場は、例年の夏枯れ相場とはならず、盛り上がることになりそうです。期待したいですね。

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