20日の海外動向と本日の相場見通し 「上がり易く・下がり難い」環境
20日のシカゴ日経平均先物6月物は17235円大証比365円高でした。高値は17320円、安値は16850円。NYダウは3日続伸、前日比42.67ドル高の18096.27ドルと、2015年7月20日以来9カ月ぶりの高値を連日で更新しました。原油高に加え、発表が本格化している16年1~3月期の企業決算が事前の予想ほど悪くないことが買い材料になりました。NY原油先物相場は続伸、WTI期近の5月物は前日比1.55ドル高の1バレル42.63ドルでした。米週間石油在庫統計で原油在庫は増加し、ガソリン在庫も市場予想ほど減らなかったものの、ヒーティングオイルや軽油の在庫が大幅に減少し、また、生産は日量895万バレルと2014年10月以来の低水準に落ち込んだことが好感されました。そして、イラクの高官が5月にもOPECと非OPEC加盟国会合をロシアで開催する可能性を示唆したことも買い材料となったようです。この原油先物価格上昇を受け、NY円相場は、1ドル=109円80~90銭 70銭の円安・ドル高でした。
原油先物高、円安、米国株高を受け、本日の日経平均は17000円大台を回復し、3月14日の直近高値17291.35円を目指す可能性が高そうです。想定レンジはシカゴ先物に取引レンジの16850円~17320円です。原油先物価格の上昇で、リスクオンのムードが強まり、資源関連、輸出関連への買い見込まれます。また、日経平均は週明け18日に572.08円安の急落を経た後、急速に出直ったことで、振るい落としが完了し需給が良好な上、水準自体が直近高値圏にあるため、「買い方優位・売り方不利」の状況で、「上がり易く・下がり難い」環境といえるでしょう。
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