海底ケーブル関連銘柄

2025年9月15日、日本経済新聞は、「生成AI(人工知能)など新技術の普及で通信量が増え、需要が拡大する。日本能率協会総合研究所(東京・港)は世界の海底ケーブルの市場規模が2022年度の3940億円から28年度に4780億円になると推計する。米メタや米グーグルも1000億円超の敷設計画を相次ぎ打ち出す。」と報じています。また、NEDO西村理事は2025年9月2日、国内唯一の通信用海底ケーブルメーカーであるNECの関連会社を視察しました。今回、研究対象の高効率海底光中継器および給電分岐装置と海底ケーブルとの接続を視察し、8,000m超の深海での実証に向けて事業が着実に進んでいることを確認しました。このようなことから、海底ケーブルへの関心が高まっています。そこで、関連銘柄をピックアップします。

コード 銘柄名 材 料
4390 アイ・ピー・エス (IPS) 日本、フィリピン、シンガポールを結ぶ国際海底ケーブルの共同建設への参画に関し、同社およびMeta Platforms, Inc.、ソフトバンク、TM Technology Services Sdn. Bhd.、PT XLSmart Telecom Sejahtera Tbk のパートナー企業や、ケーブル名「Candle」などの追加情報を、2025年9月22日公表。
6701 NEC ソフトバンクは2025年9月22日、Meta、アイ・ピー・エス(4390)、マレーシアのTM Technology Services、インドネシアのPT XLSmart Telecom Sejahteraと、日本とシンガポールを結ぶ国際海底ケーブル「Candle」の建設に合意し、NECとシステム供給契約を締結したと発表した。
6834 精工技研 光コネクタを製造する際に使用する光コネクタ研磨機や検査・測定装置を提供。光コネクタとは、光ファイバ同士を接続する部品で、光機器をつなぐ重要な役割を担っている。なお、海底ケーブルとは、インターネットなどの通信データをやりとりするため海底に敷設された光ファイバーの束のことだ。
6524 湖北工業 海底ケーブル用光デバイス大手。海底ケーブルやデータセンター向けに「アイソレーター」や「フィルター」などの光デバイスを供給。アイソレーターは順方向の光のみを通し、逆方向は遮断して通信品質の低下を防ぐ部品。同社によれば海底ケーブル用光アイソレーターの世界シェアは50%以上。
5802 住友電工 世界のケーブルメーカーがしのぎを削る長距離大容量の国際連系用直流海底ケーブルで大きな強みを有している。絶縁材料の開発能力により、ナノフィラーDC-CV絶縁体材料、PPLP(Polypropylene Laminated Paper)など世界トップの直流絶縁材料を開発し、現在も優位性を活かした直流ケーブル開発・製造を進めている。
5801 古河電気工業 電力事業の主力製品は海底ケーブル。国内屈指の電力ケーブルメーカーとして、これまで培ってきた海底ケーブルの技術力を活かした送電システムを提供。また、海底ケーブルを用いた超高圧の海底直流送電が検討されており、同社の技術力に対する期待がますます高まってきているという。
6777 santec Holdings 光海底ケーブル向けに光通信用部品・光測定器などを手掛けている。同社の光部品は、通信キャリアに直接販売されるのではなく、通信キャリアへ伝送装置を納入している会社向けに販売しており、伝送装置に組み込まれて、通信キャリアのもとに納入されている。
6701 アンリツ 2023年6月23日、「アンリツ、海底ケーブルの光ファイバ障害箇所を特定できるコヒーレントOTDRの新製品MW90010Bを販売開始」を発表した。複雑化する海底ケーブルは、敷設や保守においてケーブルや中継器の品質保証が重要となる。そこで、海底ケーブルの敷設や保守に必要な試験環境を強化した。
9433 KDDI NEC(6701)と共に、アジア地域内を結ぶ大容量光海底ケーブル「Southeast Asia-Japan Cable 2」(SJC2)の建設を完了し、運用を開始した。SJC2は、アジア地域内10拠点を結ぶ総延長距離約10,500kmの光海底ケーブル。SJC2は、最新の光波長多重伝送方式を採用することにより、毎秒126テラビット以上のデータ伝送が可能。
9432 NTT NECとNTTは2024年3月21日、海底ケーブルやIOWNでの活用を想定した「12コア光ファイバー」技術を開発し、同技術を用いて“大洋横断級”7280kmの伝送実証に成功したと発表した。NECとNTTは、2つの新技術を開発した。「長距離伝送対応高速MIMO信号技術」と「12コア結合型マルチコアファイバー設計技術」だ。
6702 富士通 企画、海洋調査から機器設計、敷設に至るまで一貫した総合力を持つシステムサプライヤーとして認知され、デンマーク-ノルウェイ間、デンマーク-オランダ間、イギリス-ドイツ間に次々と海底ケーブルを開通させてきた。現在では数Tbpsにも及ぶ富士通の光通信システムが世界中の海に張り巡らされ通信網を支えている。
58.03 フジクラ 国内でいち早く光ファイバの研究・開発を始め、今や世界シェアNo.1の融着機事業を展開。世界各国で幅広く活用され、名実ともに世界標準と言える製品となった「フジクラの光ファイバ融着機」とは、いわゆる光ファイバの「コア」と呼ばれる光が通る重要な部分をチェックし、光ファイバ同士を高電圧でつなげる装置だ。
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