ペロブスカイト太陽電池関連銘柄

脱炭素社会の実現に向けて、政府は、次世代の太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」を2040年には、原発20基分に相当する発電規模まで普及させるとする目標を正式に発表しました。ペロブスカイト太陽電池は薄くて軽く、折り曲げられるのが特徴で、建物の壁面などに設置できることから国土の狭い日本に適しているとされ、次世代の太陽電池として注目が高まっています。ペロブスカイト太陽電池を巡っては、中国やヨーロッパなどでも量産化を目指す動きが相次いでいて、政府は産業としての競争力を高めるため、日本メーカーの研究開発や量産体制の構築を支援していくとしています。そこで、主要銘柄をピックアップします。

コード 銘柄名 材 料
4204 積水化学工業 ペロブスカイト太陽電池の量産化を開始する。政府が目指す2030年までの早期のGW(ギガワット)級の供給体制構築を、積水化学が中心となり実現したく、まずは2027年に100MW製造ライン稼働を目指し設備投資を行うことを決定した。新会社(積水ソーラーフィルム株式会社)を設立し事業運営を行う。
6255 エヌ・ピー・シー 薄膜系太陽電池(化合物系、有機薄膜、ペロブスカイトなど)、次世代型太陽電池まで幅広く製造装置を提供している。ペロブスカイト型太陽電池の製造工程は、薄膜系太陽電池の製造工程と共通する部分があり、同社は長年蓄積した薄膜系太陽電池製造装置の経験を活かして最適な提案を行う。
4237 フジプレアム 世界初のペロブスカイト太陽電池セル専用製造ラインを完成させたサウレ社及びサウレ社の株主で、サウレ社製品の日本・アジアにおける独占販売権を持つエイチ・アイ・エス(9603)との協業に着手した。フジプレアムはペロブスカイト太陽電池の性能を向上させ、実用化への道を切り拓く方針。
4107 伊勢化学工業 世界の約15%のヨウ素を生産する世界屈指のヨウ素サプライヤー。ヨウ素はペロブスカイト太陽電池の主原料。地球上でヨウ素が生産されているのは日本やチリなど数カ国に限られていて、日本のヨウ素生産量は世界の約30%を占める。その用途は医薬品からエレクトロニクスの分野にまで及ぶ。
4362 日本精化 ペロブスカイト太陽電池に必要な正孔輸送材料「Spirokite(スピロカイト)」を開発・製造し、便利な日常の実現だけでなく、クリーンなエネルギーで持続可能な社会の実現にも貢献する。「正孔輸送材料」とは、「ペロブスカイト太陽電池」を効率よく発電を行うための素材。
5018 MORESCO 桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授(ペクセル・テクノロジーズ 代表取締役)は、ペロブスカイト太陽電池(PSC)を大阪府高槻市の農園に設置し、実証実験を行った。同社はバリア性の優れた封止材の技術開発を取り組んでおり、設置されたPSCには同社の封止技術が使われている。
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