核融合関連銘柄
フュージョンエネルギーとは、軽い原子核を高温・高圧で融合させて重い原子核に変わる際に放出される「核融合エネルギー」のことです。これは、太陽が絶えず輝いているのと同じ原理です。2025年6月4日、統合イノベーション戦略推進会議において、「フュージョンエネルギー・イノベーション戦略」が改定されました。フュージョンエネルギーの実現は、産業振興を通じた産業競争力の強化及びエネルギーを含む我が国の自律性の確保を通じた経済安全保障の強化に資することから、戦略、法制度、予算、人材面での強化が必要です。この観点から、世界に先駆けた 2030 年代の発電実証を目指すとともに、フュージョン産業エコシステムの構築に向け、本戦略を改定しました。そこで、主要銘柄をピックアップします。
| コード | 銘柄名 | 材 料 |
| 7711 | 助川電気工業 | 核融合分野ではコア技術であるMIケーブルを使用した各種センサーやヒーターをはじめ、高度な液体金属技術を生かし、次世代エネルギーの実現を支えている。最先端技術の追求を続け、安全・高品質な製品とソリューションを提供している。 |
| 4026 | 神島化学工業 | YAGセラミックスの透明化と高品質化に成功し、レーザー媒質としての実用化を実現した。これにより、レーザー核融合や宇宙デブリ除去といった最先端分野への応用が拓かれた。さらに、レーザーセラミックスの大規模生産技術を確立し、安定供給を実現したことで、産業用レーザー市場での採用が拡大した。 |
| 3446 | ジェイテックコーポレーション | 株式会社 EX-Fusionとの技術提携を推進してきたが、同社の超精密加工・計測技術と EX-Fusion のレーザー精密制御技術により、早期の社会実装に向けた具体的な提携事項を追加設定し、両者でその実現について協力することになった。EX-Fusionは、レーザー核融合技術の実用化に向けて挑戦を続ける革新的な企業。 |
| 5781 | 東邦金属 | 核融合科学研究所と東邦金属株の研究グループは、将来の核融合炉への実装を目指した、ダイバータと呼ばれる高い熱負荷に曝される炉内機器の開発を行っている。新開発の異種金属接合技術を用いて製作したダイバータが、高温プラズマ照射環境下での試験に成功したことから、本技術の高い信頼性が確認された。 |
| 6965 | 浜松ホトニクス | レーザ核融合向けでは世界最高輝度となる励起用LDモジュールの開発に成功。レーザ核融合向けレーザ装置のレーザ媒質を励起する光源として本開発品を用いることで、レーザ核融合の実用化の重要なマイルストーンとされる1kJ級レーザの実現が期待でき、世界中で進められているレーザ核融合の研究が加速すると見込まれる。 |
| 5801 | 古河電気工業 | フュージョンエネルギー企業のトカマクエナジー社との関係のもと、小型フュージョン炉の実現へ向けたHTS線材およびこれを用いた高磁場マグネットであるHTSマグネットの設計・開発体制を強化し、さらに医療・創薬・宇宙航空・次世代交通など様々な産業分野におけるマーケティングや研究開発を共同で推進している。 |
