液体冷却・データセンター関連銘柄

人工知能(AI)の旺盛な需要を受けて、生成AI開発に必要な画像処理半導体(GPU)サーバーの消費電力が増えています。いかに効率的に電力を使用し、発熱する機器を冷却するかが、目下、データセンター(DC)では喫緊の課題になっています。DCの冷却は、サーバーの性能を維持し、エネルギー効率を向上させるために不可欠です。新しい冷却技術の導入や効率的な運用が求められており、今後も技術革新が期待されます。DCの冷却システムは、安定した運用とビジネスの継続性を確保するための重要な要素です。そこで、液体冷却関連の主要銘柄をピックアップします。

コード 銘柄名 材 料
6594 ニデック AI データセンター向け冷却システムの新製品として、In Row タイプの大型 CDU(Coolant Distribution Unit)を 2025 年5月より タイ ロジャーナ工場にて量産開始。本製品の量産開始により同社 CDU は、「In Rack タイプ」と「In Row タイプ」の両構成となり、顧客の様々なデータセンター環境構築へ対応が可能となる。
6702 富士通 世界トップクラスの計算速度を誇るスーパーコンピュータやミッションクリティカル領域のサーバ群向けに40年培ってきた水冷技術と、先進的なソフトウェア技術を有す。これらを活かし、水冷ハードウェアとサーバの状態をリアルタイムで監視し、複数のCDUなどを統合管理する水冷監視制御ソフトウェアを新たに開発。
7011 三菱重工 同社の液冷却システムは、電力消費量と水消費量を大幅に削減することで、持続可能なデータセンター運営を実現する、革新的なテクノロジー。さらに、サーバーの高密度化と低PUE(Power UsageEffectiveness)を実現する。
6367 ダイキン工業 100%子会社のダイキンアプライドアメリカズ社(DAA社)を通してAIデータセンターの冷却システムに強みを持つDynamic Data Centers Solutions社(米カリフォルニア州サンディエゴ、DDCS社)を買収することに基本合意。DDCS社は、AIデータセンター向けに革新的な冷却技術を提供する企業。
5020 ENEOSホールディングス ENEOS潤滑油製品のカーボンニュートラルへのアプローチとして、省エネに貢献する液浸冷却液「ENEOS IXシリーズ」を開発し、液浸冷却システムの普及に向けた取り組みを開始。液浸冷却は、既存の空冷や水冷と異なり、直接的に発熱源であるサーバーを冷却できることが特徴。
6584 三櫻工業 開発した水冷冷却装置は、データセンター内のサーバーラックの背面に取り付けることにより、サーバーから放出される熱を、パイプ構造に水を還流する仕組みで吸収(熱交換)するもの。リアドア式冷水熱交換器とも呼ばれる同種装置の開発は、米国・欧州・中国では既に開発・販売している企業もあるが、日本企業としては同社が初。
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