5日の海外動向と本日の相場見通し 続落スタート、欧米株安、円高、原油先物安では仕方ない

5日のシカゴ日経平均先物9月物は15445円大証比155円安でした。連休明け5日のNYダウは5日ぶりに反落、連休前の1日比108.75ドル安の17840.62ドルでした。英国を除く欧州主要国の株価指数下落や、世界的な金利低下による利ざやの縮小懸念で金融株が売られたことに加え、原油先物相場下落が嫌気されました。NY原油先物相場は大幅反落、WTI期近の8月物は3連休前の1日終値比2.39ドル安の1バレル46.60ドルでした。NY円相場は続伸し、1日比75銭円高・ドル安の1ドル=101円70~80銭でした。

 

なお、4日にはSLIが個人投資家向けに販売していた不動産ファンドの1つの取引を停止すると発表し、5日には、英資産運用会社アビバ・インベスターズとM&Gが不動産ファンドの取引を停止すると伝わりました。また、5日発表の6月の英サービス業PMIは3年2カ月ぶりの低さだった4月と同水準まで低下しました。このように、英国の不動産市場や英経済の減速懸念が一段と強まっています。この結果、英ポンドは対ドルで大幅に下げ、一時1ポンド=1.3012ドル前後まで下落し、1985年7月以来ほぼ31年ぶりのポンド安・ドル高水準を付けました。

 

欧米株式市場のブレグジットショック後の戻りが一巡した状況下、本日の日経平均は続落スタートが見込まれます。欧米株安、円高、原油先物安では仕方ないでしょう。想定レンジは25日移動平均ベースのボリンジャーバンドマイナス2σ(5日現在15031.97円)~マイナス1σ(同15534.78円)です。なお、5日移動平均線(同15654.07円)を下回っている限り、6月24日の14864.01円に対する2番底を付けにいく展開は覚悟しておく必要はあります。また、ブレグジット以降、円相場は対主要通貨で高止まりしています。このため、物色の中心は円高メリット株、内需株、そして、ディフェンシブ株という展開が継続しそうです。

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