25日の海外動向と本日の相場見通し 16350円付近の強力な抵抗帯の攻防に注目
25日のシカゴ日経平均先物3月限(円建て)は16230円大証比100円高でした。原油先物相場が午後に上げに転じたことで、NYダウは続伸し、前日比212.30ドル高の16697.29ドルでした。ベネズエラのデルピノ石油・鉱業相が25日、サウジアラビア、ロシア、カタールが、石油市場の安定に向け3月中旬の会合開催で合意したことを明らかにした、との一部報道を受け、25日のNY原油先物相場は続伸、WTI期近の4月物は前日比0.92ドル高の1バレル33.07ドルでした。
原油高、米国株高、さらに、1ドル=113円付近の円安を受け、本日の日経平均は続伸スタートが見込まれます。なお、昨日の上海総合指数は前日比187.6506ポイント(6.4%)安の2741.2454ポイントでした。26~27日に上海で開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議で、人民元安を容認することが警戒されているようです。この上海株の動向は本日の日経平均に影響を与える可能性はあります。しかしながら、上海株下落を受けても、25日の米国株は堅調でした。
やはり、世界の株式市場への影響度合いは原油先物価格が断トツなのでしょう。原油先物価格が上がれば、産油国の政府系ファンド(SWF)の株式等のリスク資産売り圧力が低下するとの思惑から、投資家はリスクオンになり、世界的に株式が買われ、安全通貨の円が売られ、日経平均が上がるという図式です。当面は、世界の株式市場は、原油先物価格に右往左往する展開は不可避とみています。
それはともかく、本日の日経平均の想定レンジは、5日移動平均線(25日現在16037.28円)~16350円程度です。日経平均の直近高値は16日の16341.56円、18日の16337.59円、そして、23日の16350.38円です。現時点ではこの16350円付近が強力な抵抗として意識されています。本日は、これらを上回って終われるかに注目です。もし、それが実現したら、いよいよステージは25日移動平均線(同16529.73円)への挑戦ということになる見通しです。
前述のように、世界の株式相場は原油先物価格次第の不安定な状況ですが、ベネズエラ、サウジアラビア、ロシア、カタールの3月中旬の会合への期待を背景に、原油先物価格が底堅く推移する可能性は高まったため、徐々に投資家心理が改善していくことは十分期待できそうです。
ちなみに、25日の日経平均ボラティリティー・インデックスは前日比1.93(5.33%)安の34.26でした。これは12日の50.24をピークに順調に低下傾向を辿っています。これが30未満になれば、投資家の買い意欲は今以上に強まる公算です。
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