任天堂(7974)のADR急落、週明けの「ポケノミクス」は波乱のスタートの見通し

22日19時15分、任天堂(7974)が、「株式会社ポケモンは、当社が議決権の32%を保有する持分法適用関連会社であるため、当社の連結業績に与える影響は限定的です。また、当社は、今後、当アプリと連動する周辺機器『Pokémon GO Plus』の製造及び販売を予定しております。これらは、既に平成28年4月27日に公表しました当社連結業績予想に織り込み済みです。直近の状況を鑑みても、現時点では、当業績予想の修正は行いません。」とのコメントを発表しました。これを受け、22日の米株式市場で、証券会社の店頭などで取引される任天堂の米預託証券(ADR)が急落。終値は円換算では前日比3389.32円(12.10%)安の24610.68円でした。

 

このため、週明けの東京株式市場では、「ポケノミクス」関連銘柄が全般的に利益確定売りを浴びる可能性が高まりました。今回の任天堂からの発表は、例えれば、気分よく高速道路の追い越し車線を走行中、いきなり、助手席の人間にサイドブレーキを引かれ、同時に、思いっきりブレーキも踏まれたような感じです。任天堂の17年3月期第1四半期の決算発表の予定日は7月27日(水)です。おそらく、その前にはいったん決算リスクを考慮して利益確定するつもりだった、リスク回避型の投資家も、今回の突然の発表で、虚を衝かれたことでしょう。

 

任天堂の高値は7月19日の32700円です。仮に、週明けにADRの終値を付けるとすれば、8089.32円(24.74%)の下落です。親分の任天堂株がそこまで下落すれば、子分の関連銘柄群もさすがに無事では済みそうもありません。これで「ポケノミクス相場」が終了するとは思いませんが、少なくとも、週初は波乱の展開を余儀なくされる見通しです。

 

ただし、22日の任天堂の売買代金は7260億円と、個別銘柄として過去最高を記録した20日の7323億円に次いで、過去2番目の多さでした。歴史的な水準の商いとなった価格帯を、株価が下回ると、非常に大きな需給面のシコリが上値に残ります。このため、このシコリを解消するには、それなりの好材料の出現や、値幅または時間の調整が必要になる見通しです。

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