個別銘柄情報(8/5分)

テルモ(4543)、野村の投資判断を引き上げ
4340円 145円高
野村證券は、同社の投資判断を従来の「Neutral」から「Buy」に引き上げ、目標株価を同4600円から5300円に引き上げた。従来予想との違いは(1)アクセス製品の採算性の大幅改善、(2)16年10月以降も薬剤溶出ステントUltimaster普及持続、の2点だという。高額シース製品の普及により、カテーテル事業採算性は中長期的に30%以上に達し、全社営業利益率は20%達成に向かうと見たそうだ。

ヤマハ発(7272)、野村は目標株価を引き下げ
1730円 24円高
野村證券は、同社の投資判断は「Neutral」に据え置いたが、目標株価を従来の2150円から1760円に引き下げた。二輪車では、経済成長が続くベトナムやフィリピンで販売が拡大しインドネシアに依存していたアジア二輪車の収益源が多様化していること、新興国、先進国とも二輪車の原価低減が進んでいる点は評価できるという。一方、ROVや二輪車の販売台数自体は期初計画比で大幅未達となるなど苦戦しており、競争環境も厳しくシェア拡大は容易ではないそうだ。

荏原(6361)、野村は目標株価を引き上げ
517円 19円安
野村證券は、同社の投資判断「Buy」を継続し、目標株価を従来の680円から720円に引き上げた。17.3期は精密・電子事業中心の増益で風水力事業の減益を吸収、営業利益で最高益の更新を予想したという。サービス&サポート(S&S)事業の利益基盤を持ち、為替影響は軽微でありセクター内で相対的に堅調な業績を見込める点を評価したいそうだ。

日東電(6988)、野村は目標株価を引き下げ
6490円 159円安
野村證券は、同社の投資判断は「Neutral」を継続し、目標株価を従来の6660円から6130円に引き下げた。円高への見直し(108→105円/ドル)など考慮し、野村の17.3期以降の営業利益予想を減額したという。17.3期はオプトロニクスを中心に1円/ドルの円高で20億円程度の営業利益押下げ要因となるそうだ。オプトロニクス内のプリント回路では構造的にHD需要が厳しい状況が続くという。トランスポーテーション用のインダストリアルテープでは、Q1に中南米向けで顧客在庫調整が発生し、その点を織り込んだそうだ。

ヘリオス(4593)、野村は目標株価を引き上げ
2012円 24円安
野村證券は、同社の投資判断「Buy」を継続し、目標株価を従来の3100円から3300円に引き上げた。国内RPEの臨床入りの遅れは共同開発先の大日本住友製薬(4506)との協議で前臨床試験期間を見直したためだという。現時点で臨床入りに特段の支障が生じている様子は見受けられないそうだ。Wet型加齢黄斑変性症(AMD)を対象とした国内RPE(iPS細胞由来網膜色素上皮細胞)の臨床試験開始を野村では17.12期から18.12期へ、上市予想を21.12期から22.12期へ遅らせたという。

TSテック(7313)、いちよしはフェアバリューを引き下げ
2303円 47円安
いちよし経済研究所は、同社のレーティングは「B」に据え置いたが、フェアバリューを従来の2600円から2500円に引き下げた。2017.3期為替前提の見直し(2017.3期前提105円→100円/ドル)、主要取引先であるホンダ(7267)向け出荷台数の引き下げなどにより、2017.3期および中期営業利益予想を下方修正したという。厳しい売価設定と労務費負担の高止まりが予想されることから、利益率の改善は小幅に留まらざるを得ないそうだ。

ライオン(4912)、大和は投資判断を引き上げ
1451円 57円高
大和証券は、同社の投資判断を従来の「3」から「2」に引き上げ、目標株価を同1510円から1640円に引き上げた。大和では、利益重視戦略による収益性の改善や国内オーラルケア市場でトップシェアという魅力的なポジション、人口動態から見た市場成長見通し、化粧品比で見た相対的なディフェンシブ性などを高く評価したという。持続的成長性を勘案すれば、翌期予想PERのセクター平均25倍程度に対して2割のプレミアムを付与した、17年度予想PER30倍に当たる1640円までの評価は可能と判断したそうだ。

ドーン(2303)、岩井コスモは「A」でカバレッジを開始
2600円 36円高
岩井コスモ証券は、同社について、新規に投資判断を「A」、目標株価を3100円でカバレッジを開始した。全国各地での消防で「NET119 緊急通報システム」の採用が進むなどクラウド型アプリの好調が続いているという。収益規模は依然小さいが、クラウド利用料の増加を背景に今17.5期も高成長が期待できるそうだ。

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