8日の海外動向と本日の相場見通し 日経平均は膠着する見通し
9日の大阪ナイトセッション日経平均先物9月物は前日比10円高の16620円でした。8日のNYダウは小幅反落、前週末比14.24ドル安の18529.29ドルでした。メルクやファイザーといった製薬大手が下落したことが響きました。一方、原油先物相場上昇で、シェブロンやエクソンモービルが買われ、ダウを支えました。NY原油先物相場は反発、WTI期近の9月物は前週末比1.22ドル高の1バレル43.02ドルでした。OPECが9月下旬に非公式の会合を開くと発表したことが買い材料視されました。NY円相場は1ドル=102円40~50銭、60銭の円安・ドル高でした。
米株に方向感はないものの、原油先物価格は堅調で、為替場も円高が一服しています。日本株を売り叩く材料は見当たりません。その一方、大きく上値を買い上がる材料も確認できません。このため、本日の日経平均は膠着する見通しです。想定レンジは16650円±150円程度です。なお、市場の一部では、3月の終値ベースの月中平均の16897.34円付近では、国内機関投資家からの分厚い利益確定売りが出てくることへの警戒感が燻り続けています。その一方、テクニカル的に5日移動平均線(8日現在16326.89円)を上回っている限り、下値を不安視する必要もないでしょう。
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