８日の海外動向と本日の相場見通し 指数は３日ぶりに反発想定、セキュリティ関連に注目
９日の大阪ナイトセッション日経平均先物12月物は前日比60円高の16880円でした。８日のNYダウは続落、前日比46.23ドル安の18479.91ドルでした。「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）７」を発表したアップルが売られ、相場を押し下げました。なお、ＥＣＢは８日の理事会で金融政策の現状維持を決めました。また、ドラギ総裁は記者会見で、資産買い入れ策の期限延長について「議論しなかった」と述べました。これも失望されました。NY原油先物相場は大幅に４日続伸、ＷＴＩ期近の10月物は前日比2.12ドル高の１バレル47.62ドルでした。週間の石油在庫統計で、原油在庫の週間の減少幅が1999年以来17年ぶりの大きさとなったことが好感されました。NY円相場は前日比75銭の円安・ドル高の１ドル＝102円45～55銭でした。
米株はアップル下落の影響で軟調ですが、円安、原油先物高はポジティブ材料です。日経平均は３日ぶりに反発スタートが見込まれます。想定レンジは前日終値16958.77円～５日高値17156.36円です。本日はメジャーSQです。SQ値を上回って推移するようなら堅調、逆に下回って推移するようなら「弱含み」の展開をイメージしています。物色面では、「国内の自動車メーカーが共同で、車を対象としたサイバー攻撃の被害を減らす取り組みを始める」と伝わり、セキュリティー関連が賑わいそうです。一方、昨日は、任天堂（7974）が新ゲーム「スーパーマリオラン」を「ｉＰｈｏｎｅ」向けに配信すると発表し、任天堂関連が人気となりました。また、ソフトバンク（9984）が「５G Project」の開始を発表し、5G関連銘柄が火柱高になりました。この流れが継続するか否かにも注目しています。基本的に、足元、個人投資家の物色意欲が回復しつつあると感じています。相場の体感温度、緩やかに上昇中といった感じです。
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