11月30日の海外動向と本日の相場見通し 買い一巡後の日経平均の上値は重そうです
1日の大阪ナイトセッションの日経平均先物12月物は前日比210円高の18590円、高値は1日01時42分の18670円、安値は11月30日16時30分の18360円でした。11月30日のNYダウは小幅続伸、前日比1.98ドル高の19123.58ドルでした。原油先物相場が急反発し、シェブロン、エクソンモービルが買われて相場を押し上げました。また、トランプ次期米大統領が財務長官に起用すると発表したムニューチン氏が、ドッド・フランク法）の一部撤廃を言明するなど金融規制を緩和する方針を示したことが好感され、ゴールドマン・サックスが買われ、1銘柄でダウを53.98ドル押し上げました。ＮＹ円相場は１ドル＝114円40～50銭の２円５銭円安・ドル高でした。
NY原油先物相場は急反発、ＷＴＩ期近の１月物は前日比4.21ドル高の１バレル49.44ドルでした。国営石油会社サウジアラムコの株式上場も控えるサウジアラビアと、経済制裁前の産油量回復を目指す加盟国のイランが土壇場で歩み寄り、ＯＰＥＣが総会で８年ぶりに減産で合意したことが好感されました。ＯＰＥＣは2017年１月から産油量を日量3250万バレルに減産することで合意し、イランは小幅な増産で決着しました。
NYダウの上昇、原油先物急騰、1ドル＝114円台の円安進行という「トリプルメリット」を受け、本日の日経平均は続伸する見通しです。想定レンジは11月30日高値18370.31円～先物12月物の大阪ナイトセッションでの高値18670円です。円安で主力の輸出関連が買われ、原油先物高で資源関連が買われるとみています。ただ、2日の11月米雇用統計、4日のイタリアの国民投票など重要イベントを控えている上、短期的な過熱感から上値では利益確定売りが出ることが予想されるため、買い一巡後の日経平均の上値は重そうです。
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