9日の海外動向と本日の相場見通し 下げ渋り感が出そう

10日の大阪ナイトセッションの日経平均先物12月物は前日比60円高の23530円、高値は9日23時33分の23560円、安値は9日20時55分の23320円でした。9日のNYダウは反落、前日比56.21ドル安の26430.57ドルでした。貿易摩擦の懸念や中国経済の減速への警戒感から素材、工業株などに売りが出ました。トランプ米大統領は9日、中国が対米報復関税措置を実施すれば、残りすべての輸入品に追加関税を課すと改めて述べました。塗料大手のPPGインダストリーズが、今四半期の利益が原材料高や中国の需要低迷で打撃を受けるとの見通しを示したことから、株価が急落しました。これを受けてダウ・デュポンなど素材株全般に売りが広がったのも相場の重荷となりました。一方、ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに小反発、前日比2.067ポイント高の7738.016ポイントでした。アナリストが前向きな収益見通しを示したテスラのほか、アマゾン・ドット・コムなどが堅調でした。NY原油先物相場は反発、WTI期近の11月物は前日比0.67ドル高の1バレル74.96ドルでした。NY円相場は3日続伸、前週末比75銭円高・ドル安の1ドル=112円90~113円00銭でした。

本日は下げ渋り感が出そうです。押し目待ちをしていた投資家の買いがそろそろ入りそうです。ただし、円安に振れない限り、上値も重いでしょう。日経平均の想定レンジは、23300円から23600円程度です。

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