13日の海外動向と本日の相場見通し 米株伸び悩みを受け、日経平均も軟調推移

14日の大阪ナイトセッション日経平均先物9月物は前日比170円安の22540円、高値は14日00時02分の22840円、安値は14日04時54分の22500円でした。13日のNYダウは続伸、前週末比10.50ドル高の26085.80ドルでした。一時、同563.79ドル高の26639.09ドルまで買われましたが伸び悩みました。一方、ナスダック総合株価指数は同226.60ポイント安の10390.84ポイントでした。午前中には一時同207.35ポイント高の10824.79ポイントまで上昇しましたが、午後に入って急速に値を消しました。

 

この日は取引開始直後から、新型コロナウイルスのワクチン開発進展期待で買いが優勢でした。しかしながら、カリフォルニア州のニューサム知事が米東部時間午後3時から会見し、コロナ感染の再拡大を受けてレストランの店内飲食や劇場などの閉鎖を命じたことをきっかけに売りが加速しました。また、6月の財政収支の赤字額が前年同月の約100倍に当たる8640億7400万ドルと、単月の赤字額としては4月を上回り過去最大を更新したことも嫌気材料視されました。

 

NY原油先物相場は反落、WTI期近の8月物は前週末比0.45ドル安の1バレル40.10ドルでした。NY円相場は4日ぶりに反落、前週末比40銭円安・ドル高の1ドル=107円25~35銭でした。

 

13日のVIX指数は前日比4.90(17.96%)高の32.19でした。また、VIX3Mは同3.52(11.35%)高の34.54で、VIX/VIX3Mレシオは同0.05(5.93%)高の0.93と、依然として1を下回っているので米株式相場は良好です。一方、10日の日本では、プット・コールレシオは40.22と前日の40.18とほぼ同水準で、下値不安が高まった状態で取引を終えています。(なお、同レシオの連日の異常値(過去にない値)とも思える数値は、計算上は正しい数値だということです。現在、プット・コールレシオの算出元の1つである国内個別株を対象とするeワラントの取引が停止となっていることや、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で市場のボラティリティが高まっていることなどの要因から、プット・コールレシオは大きくブレやすいやすい状況となっているということです。)新高値銘柄数は48、新安値銘柄数は7、東証1部の騰落レシオ(25日平均)は72.99%と、前日の70.61%からやや上昇しています。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線が13日現在「水平」です。一方、転換線は「上向き」です。遅行スパンは26日前よりも下に潜り込み「逆転」しています。しかしながら、雲の上では推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できませんが、直近では6月18日にクロスしたばかりでした。また、13日現在のMACD(12日-26日)は193.06と前日の175.23から上昇、シグナル(9日)は203.63と前日の212.36から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)は-10.56と、前日の-37.12から上昇したもの、現在は「売り」の状態です。

 

米国内では南部や西部を中心にコロナの新規感染者数が増加傾向にあり、これを嫌気する格好でNYダウが伸び悩み、ナスダックが大幅安となったため、本日の日経平均は軟調推移が見込まれます。想定レンジは22600円±200円程度です。また、代表品種のDRAMの大口需要家向け取引価格が6カ月ぶりに下落するなど、半導体メモリーの市況に減速感が出始めたとの一部報道も、半導体関連銘柄への嫌気材料となりそうです。報道によれば、「スマートフォン向けの低迷が続くところに、底堅かったパソコンやサーバー向けも在宅勤務需要の伸びに一服感がみられる。数カ月の下落基調を予想する声も目立つ。」とのことです。

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