4日の海外動向と本日の相場見通し 米国株高は追い風も、円安一服で利食い優勢

5日の大阪ナイトセッションの日経先物9月物は前日比120円安の22470円、高値は4日16時35分の22580円、安値は4日20時51分の22410円でした。4日のNYダウは3日続伸、前日比164.07ドル高の26828.47ドルでした。ナスダック総合株価指数は5日続伸、同38.37ポイント高の10941.17ポイントと連日で過去最高値を更新しました。共和党上院トップのマコネル院内総務が「米政権と民主党指導部が支援策で合意すればその案を支持する」と述べたと報じられたことが買い材料になりました。NY原油先物相場は3日続伸、WTI期近の9月物は前日比0.69ドル高の1バレル41.70ドルでした。NY金先物相場は3日続伸、12月物は前日比34.7ドル高の1トロイオンス2021.0ドルでした。NY円相場は3日ぶりに反発、前日比25銭円高・ドル安の1ドル=105円65~75銭でした。

 

4日のVIX指数は前日比0.52(2.14%)安の23.76でした。また、VIX3Mは同0.57(1.92%)安の29.09で、VIX/VIX3Mレシオは同0.00(0.22%)安の0.82と、依然として1を下回っているので米株式相場は良好です。また、Skew指数(スキュー指数、別名「ブラックスワン指数」)<オプション価格を基に計算しますが、目先の相場が上昇する確率を、下落する確率がどれだけ上回っているかを表す。目先の相場が大きく下落する確率が高まると、Skew指数は大きくなる。>は、前日比0.13(0.09%)安の141.64でした。

 

一方、4日の日本では、プット・コールレシオは3.60と前日の3.11からやや上昇しました。(なお、同レシオの7月9日から16日まで、また、7月22日以降7月30日までの異常値(過去にない値)とも思える数値は、計算上は正しい数値だということです。プット・コールレシオの算出元の1つである国内個別株を対象とするeワラントの取引が停止となっていることや、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で市場のボラティリティが高まっていたことなどの要因から、プット・コールレシオは大きくブレやすいやすい状況となっていたということです。)新高値銘柄数は75、新安値銘柄数は6、東証1部の騰落レシオ(25日平均)は83.82と前日の82.63からやや上昇し80%台を維持しています。同レシオは7月15日まで6日連続で70%台となっていましたが、16、17日と2日連続で80%台になり、20日には90%台を回復しましたが、21日から29日まで再び80%台で推移していましたが、30日、31日には70%台での推移になっていました。そして、8月3日、4日と2日連続で80%台での推移です。

 

なお、日経平均に関しては、日足ベースの一目均衡表では基準線は4日現在「水平」継続です。転換線も「水平」継続です。転換線と基準線は「逆転」状態を継続です。遅行スパンは26日前よりも上に浮上し、「好転」に転換しました。また、引き続き雲の上で推移しています。また、先行スパンのクロスは、現在は確認できませんが、直近では6月18日にクロスしたままです。また、4日現在のMACD(12日-26日)は15.84と前日の3.33から上昇、シグナル(9日)は117.02と前日の137.62から低下、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はマイナス101.17と前日のマイナス134.30から上昇したものの、「売り」継続です。

 

米国株高は好材料ですが、円安が一服したことに加え、昨日までの上昇が急ピッチだったため、本日は利益確定売りや、やれやれの戻り売りが優勢な1日になるでしょう。日経平均の想定レンジは22450円±250円程度です。なお、日経平均については、テクニカル的には終値で25日移動平均線(4日現在22486.84円)を連日で上回れるかどうかに注目しています。

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